「地方財政戦略」(月刊『地方財務』ぎょうせい)の10月号は、元新城市長の穂積さんに登場いただいて、対談「パワハラに走る首長・地方自治制度に内在する危うさから」を取り上げた。
最近、いろいろな首長がパワハラ問題で話題になっている。その行為が、本当にパワハラに当たるのかは、当事者でなければ分からないし、一面的ではない、さまざまな事情や背景もあるのだろう。ただ一度、決めつけられると、みなでかさにかかって、石を投げつける風潮にも違和感を感じざるを得ない。
「首長はなぜパワハラに走るのか」。個人の資質もあるし、地方自治を取り巻く社会経済状況の厳しさ、ハラスメント全体に対する世間の関心の高まりも大きいと思う。ただ、ここでは、地方自治制度そのものに遡って、首長のパワハラを考えてみた。
さすが穂積さんで、読み応えのある対談になったと思う。お楽しみに
「パワハラに走る首長・地方自治制度に内在する危うさから」
1.首長の自己コントロール力
・自己愛の強さ
・自己コントロール力
2.地方自治制度に内在するパワハラ性
・権限と統率力のギャップ
・歴史的にも
・地方分権になっても
・「強いリーダーシップ」の構造
・権限委譲と規制緩和の背景
・大規模災害時等の国の指揮権
3.どう乗り越えるか
・首長自治を越えて
・二重信託論の限界
・個人の尊重・憲法13条
・選挙制度の改革
・公開政策討論会・若者政策
・政治のエンタメ化など
・答えを探しながら