松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★新旧対照表方式の可能性(市町村アカデミー)

2008-06-09 | 2.講演会・研修会
 是非にと頼まれて法令演習研修を担当した。一部改正の技術をやるのならば、その任にあらずとお断りしたが、従来の技術研修はもはや限界で、政策法務のダイナミズムを基盤に、法制執務の再構築を考えて欲しいということで、担当することになった。結果は、やってよかったということである。参加者がとても優秀で、かつ明るく(研修室に向かう途中から、いつも笑い声が聞こえていた)、やりやすかった。
 現場を持つ研修生に聞いてみたかったのが、新旧対照表方式の可能性である。
 地方分権で、自治体がつくる条例の内容や条例のつくり方が大きく変わったのに、法制執務も影響を受けない訳はないというのが私の問題意識である。機関委任事務があったころは、自治体は国のほうに顔を向けていればよかったが、分権・協働時代にあっては、自治体は住民のほうに顔を向けて仕事をしなければならないから、法制執務も市民を強く意識すべきというのが、改革の方向性となる。
 みんなの意見は、全体では、従来の改め文も、新旧対照表方式も、五十歩百歩という感じであったが、最初から完璧を目指さなくても、方向転換だけでも意味があるのでないか、五十歩よりは百歩のほうがよいというのが、終了後の私の感想である。
 新旧対照表方式については、一度、本格的にまとめてみようと思うが、とりあえず、自治体法務Naviには、今回の研修の顛末を書こうと思う(14回目位で)。余談だが、ユコリンの同級生という研修生がいて、面白かった。
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