松下啓一 自治・政策・まちづくり

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○自治基本条例・キックオフ(新城市)

2010-03-27 | 3.プロジェクト
(2010年3月26日)
 打ち合わせのために、新城市へ寄った。豊橋に停まるひかりで行くと意外と早い。
 4月から新メンバーで条例の検討をすることになった。内容的には、すでに蓄積があるので、市民を巻き込んでどのようにスタートするかを中心に意見交換をした。
 低コスト、低負担で、高巻き込み、高効率の仕組みをさらに実践していくことにしよう。
 この市民協働型の政策づくりは、コーディネーターとともに、ファシリテーターに人を得られるかで決まってくる。地元のNPOのメンバーが、この機会に大いに勉強してもらいたいとと同時に、協働ファシリテーターの今井邦人さんをうまく巻き込めるかが、当面の課題ということになって、今度は、相模女子大学で打ち合わせをすることになった。
 新城駅についたら、Fさんが気を使ってくれて、桜の名所の桜淵経由で、市役所に寄ってくれた。桜は、3分咲きか4分咲きというところである。4月のはじめには満開だろう。
 今年度は、何回も新城市に来ることになる。

 *新城市桜淵の桜  

(2010年2月13日)
新城市は、豊橋から飯田線に乗り換えて、40~50分の町である。友人の娘さんもここで農業をやっているなど、私にとっては、いろいろと馴染みのあるところでもある。昨年の夏には、学生たちと林業体験で、町の人にはお世話になってもいる(今年もお邪魔するつもりである)。お役所の人も顔なじみが増えた。その新城市で自治基本条例の検討が始まった。
 そのキックオフの集まりで、私は1時間ほど「なぜ自治基本条例が必要なのか」を話した後に、パネルディスカッションとなった。パネラーは議会主導で自治基本条例をつくった飯田市の副議長さん、新城の穂積市長、そして市民の方3名である。
 このパネルディスカッションは、司会をしていて面白かった。市民の人たちは、思い思いにのびのびと、自らの思いを語ったのが印象的である。自治基本条例については、ほとんど基礎知識がないと思われるが、逆に、先入観がない分、自治基本条例の本質に触れる新鮮な意見が出た。会場からの質問も、鋭いが、大事な意見がでていた。
 全国に行き、いつも感じることであるが、いわゆるフツーの市民の質の高さ、層の厚さである。こうした会場だけでなく、それはタクシーに乗っても感じる。この質の高さ、層の厚さが、日本を支えてきたし、資源を持たない日本の誇るべき資源なのだと思う(資本といってもよいだろう)。それを活かさない手はない。その資源を掘り起こすのが自治基本条例でもあるのだろう。成長では中国に勝てないが、この資源を活かす国づくりをしていけば、世界から羨ましがられる国に、日本がなっていくのではないか。
 最後に言ったが、この条例は簡単に作ってはいけない。多くの市民が、自治を考え、公共を考え、まちを考える好機として使ってほしいと思う。そのチャンスを活かせるように、私も協力していきたいと思う。
 お土産は、新幹線を待つ間の豊橋で、いつもの醤油、味噌、ちくわ。特に醤油(さしみたまり)は絶品。

*奥三河にも、モーニング文化が波及(写真)
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