松下啓一 自治・政策・まちづくり

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○フィールドワーク・イン・サガミハラ(相模原市)

2008-03-23 | 3.プロジェクト
 今回は、市内にある相模女子大学、麻布大学、青山学院大学の学生が参加した。
 もともとの狙いは、総合計画づくりに学生の参加を取り入れようという取り組みの一環であるが、今回は、学生がフィールドワークした結果を発表するというものである。したがって、フォーラムには総合計画策定にかかわる市職員、市民等が参加した。私はコーディネーターを担当した。
 5グループから発表があり、いずれもおもしろかった。若者らしい視点が随所に出ていて、発表は約2時間にわたったが、飽きることがなかった。麻布大学には動物関連の学科があり、市内にこうした大学があるのは、大きな資産だと思う。私自身も、動物セラピーの効果を大いに享受しているが、彼らの知見はまちづくりに大いに役立つだろう。
 第1部は発表会、第2部はワークショップとなった。第2部の進行は、大久手の今井邦人さんにお願いしたので、安心して任せることができた。屋台方式を取り入れたワークショップで、一方的な発表ではなく、実際、あちこちで学生と市民とが双方向のよい議論をしていた。
 今回、改めて感じたのは、学生の柔軟さである。私も含めて年をとると柔軟性を欠くようになる。いうまでもなく民主主義の基本原理は、価値の相対性である。つまり、いろいろな意見があり、それを認めて、そのうえで自分の意見をよりよいものにバージョンアップしていくというのが民主主義の基本である。そこに少数意見が生かされる余地がある(多数決原理は最後の選択であるが、これは少数者を数の論理でねじ伏せるという側面を持つ。したがって、投票の前には十分な議論が必要になる)。年をとると、発信機能ばかり強くなって、受容機能は弱くなってしまうが、学生を見ていて、その受容機能の柔軟さに、正直、うらやましかった。きっと努力すればできることなので、思い立ったが吉日と考え、再度、心しよう。
 
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