松下啓一 自治・政策・まちづくり

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▽講義に来てもらう(相模女子大学)

2017-01-16 | ゼミや大学のようすなど
 例年のことであるが、茅ケ崎市市民自治推進課から,NPO論の授業に来たもらった。講師は、この10月に移動したばかりの、松下ゼミ先輩のK.Sかぁ、その上司で、これもおなじみのM係長である。

 時々、自治体の職員に、一コマ、1回を授業をしてもらう。その狙いはいくつかあるが、まず、学生に現場の刺激を与えてもらいたいと考えるからである。多くの学生にとって、自治体はせいぜい住民票をとりにいくくらいのかかわりであるが、職員の方と触れ合うことで、地方自治に対する関心や理解が深まればいいかと思っている。

 自治体側にもメリットがある。自治体のよいPRの機会になる。就職先として、受けてみようかと考える学生も出てくる。同時に自治体職員にとって、いい研修の場になる。

 私は自治体職員に対する研修をたくさんやっているが、学生に対する講義を比較すると、圧倒的に学生を教えるほうが難しい。自治体職員ならば、地方自治に関する知識や理解については、一定の共通の土壌がある。また研修は仕事の一環でもある。その分、私の話を聞こうとする態度がある。これに対して、学生の多くは、地方自治に関心が乏しいしうえに、興味が持てなければ、とたんに反応が悪くなる。それが続くと、途端につまらなそうな態度になるし、中には寝てしまう学生もいる。

 こうしたことから、自治体職員が勇んで講義にきても、ときには学生の厳しい洗礼に会うことになるが、これもいい勉強である。失敗から学ぶことができれば、今度、市民に講義をするときの参考にできる。

 今回の講義は、K.Sかぁから、協働の基礎理論、次いで、Mさんから、ワークショップという構成であった。この講義のために、K.Sかぁは、ずいぶんと勉強したようだ。総合計画やその中における協働の意義など、だれが話しても難しいが、成績のほうは、合格点であったが、まだまだ工夫が必要と感じたのではないか。今回をステップに、さらに、研鑽してほしいが、K.Sかぁなら、きっとできる。

 Mさんのワークショップは、その親しみやすい話しぶりや人柄から、いつも安心してみていることができる。やはり大事なのは、身近な具体例から、協働の本質に迫るような、そうした講義や研修をすることなのだろう。私も勉強になった。

 来年は、ボランティア論のような大教室で、講義をしてもらおう。
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