町田市で学生たちによる地域活動報告会があった。そのパネルディスカッションの進行役を担当した。
相模原、町田には大学も多く、相模原市も町田市も連携して、学生の場を創ったり、連携を模索している。今回は、町田市生涯学習センターの主催で、地域のために活動しているゼミや学生団体の顔合わせ、連携のための会が開催され、その一つとして、パネルディスカッションが開かれた。
壇上には、学生が15人くらい上がり、それとのやり取りの中で、学生と地域活動を考えていく会となった。
私が心がけたのは、学生と地域がうまく連携し、両者がwin・winになるヒントはないか、それを学生の体験から引き出し、同時に、学生にも自信を持ってもらう機会としようと考えた。運営は難しかったが、楽しく、かつ活発な会となった。
このなかで、改めて感じたのは、大学や先生の役割の重要さである。学生たちは、大学に入ってくるとき、それなりの決意を持って入ってくる。大学に入って、これまでできなかったことをやってみよう、これまでの自分を変えてみようなどである。
それを具体化するきっかけとなるのが、地域活動である。今回も、大学の地元、あるいは三陸海岸で活動しているゼミや学生グループだったが、この学生たちは、うまくやることが見つかり、今日のパネルディスカッションになった。
ただ、多く学生は、こうした活動に参加するきっかけをうまくつかめず、そのうち、日々の学生生活に流されてしまうことになる。大学に入るとき持っていた気持ちが、うまく開花するすることなく、大学生活を終わってしまうのは、本当にもったいないことだと思う。
こうした学生たちの思いを受け止め、開花させるのは、教員の役割だと思う。多くの大学は、教育の主眼が、先進的な研究をするというよりも、学生を「市民」に育てること、つまり他者の思いを受け止め、批判ではなく、前向きな提案をできる、「市民」を養成するのが任務になっているが、改めて、教員の役割の重要性を考える機会となった。
松下ゼミは冬休みもやっているが、1年間やってみて、3年生たちがずいぶんと変化してきた。自信のようなものが付いてきているように思う。私もがんばろう。