ここ数年、お正月休みは、沖縄へ行くようになったが、今年は、本島の西海岸地区で過ごした。
沖縄といえば、青空とサンゴ礁の海であるが、今年は、あいにく曇りの天気が続き、人生、そうはうまくはいかない。この前の旅した富山では、ずっと驚くほどの快晴だったが、その貸しを返すことになった。やはり、人生いろいろ、いいこともあれば、悪いこともあり、結局、プラマイ・ゼロということである。
今回は、沖縄観光NO1の美ら海水族館にいった。我が家の場合、こうしたメジャーのところに行くのは珍しいが、ほぼ1日、ここで過ごした。大水槽が見える喫茶室で、お茶を飲みながら、時々うとうとしながら、ぼんやりと魚を見るという至福のときをすごした。
今回の旅の目的のひとつは、勝連城跡を歩くことである。城跡は、2000年に世界遺産に登録されている。最後の城主の阿麻和利(あまわり)は、首里の琉球政府に対抗するが、結局、敗れ、城は取り壊されることになる。阿麻和利は、東アジアを中心とする海外交易をおこない、この地域を栄えさせたが、たしかに城跡の立てば、眼下は中城湾で、よく分かる。
首里史観では阿麻和利は反逆者であるが、最近では、地元の中学生や高校生による現代版組踊(沖縄版ミュージカル)で取り上げられ、見直されるようになった。
現代版組踊「肝高の阿麻和利」は、もともとは、1999年に、当時の勝連町教育委員会が、子ども達の感動体験と居場所づくり、ふるさと再発見・子どもと大人が参画する地域おこしを目的に企画したものである。それが地域の中学生や高校生、父母の会、さらには地域の人たちを巻き込み、2000年3月初演以来、公演回数208回、公演地も全国に及び、観客動員は延べ13万人を達成するまで成長しているという。まさに、地域が、地域の資源を活かして「つくりあげた」点がすごいところであり、参考になると思う。
沖縄では、そのほか、神々が住むという浜比嘉島を歩くことができた。この町並みはガイドブックにも載っていないが、そこは私たちの嗅覚である。
青い海と空の沖縄は、次回の再チャレンジとしよう。