松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆区民会議の意義(相模大野)

2016-01-18 | 1.研究活動

 関東地方は、大荒れの一日だった。

 今年は、暖冬なのだろうか。2月から3月頃、関東地方の南岸を低気圧が通ると、雪が降るが、そんな天気となった。この日から、大学の授業が始まったが、雪のために電車が止まり、わが京浜急行も朝一部で止まり、その後、ダイヤが乱れた。あらかじめ早めに出たが、大学まで3時間近くかかった。

 大学のある相模大野は雪が積もったが、わが三浦半島は雨。暖かさに違いがはっきりと出た。朝、学生から。先生今日はゼミをやりますかというラインの問い合わせ。雪が降っているの?と聞いたら、藤沢と相模大野に住む学生から、自宅の庭の雪などの写真を送ってきた。

 雪も降っていないので、普通の靴で出かけたら、北に向かうにしたがって、雪が増えてきた。大学のある相模大野では、その後の雨のために、水浸し状態になった。

 京都に住んでいたとき、京都から福井に向かって、琵琶湖岸を北上していくと、川を超えるたびに雪が増えていき、県境のトンネルを超えるあたりでは豪雪になった。相模原もさらに緑区まで行き、津久井からさらに奥に入っていくと、大雪になっているのだろう(横浜線も止まっていた)。

 午後からは、区民会議。

 現在は、3期目であるが、テーマは若者のまちづくり参加である。2期、3期と4年間にわたって検討してきたが、このテーマは今期で終わりとする。その検討の成果である若者参加のポイントやノウハウを「若者まちづくり参加・ルールブック」にまとめて、提言する予定である。

 ちなみにルールブックの名称は、これから考えるが、若者たちに、面白いアイディアを出してもらったらいいかもしれない。

 この区民会議の運営で大事にしているのは、行政どうなんだという要求や批判ではなく、自分たちが大事だと思うことを自分たちで考え、提案することである。この日もワークショップをやったが、付属機関だからと言って、偉そうにいることはせず、みんなで精いっぱいの知恵を出す。

 若者のまちづくり参加については、市役所の担当部局も本格的には考えていないが、そういった提案を市民サイドから行っていくのが本来の市民参加だろう。市民参加というと要望・要求になりがちであるが、それを卒業するときで、もうひとつの市民参加の道を開くのが、市民自身の役割で有る。市民の集まりである区民会議が行うべきことである。

 このように市民がまとめた政策提案を行政に伝えていく仕組みは、まだ開発されていないが、ここも知恵の絞りどころだろう。「市民が決めたのでこれをやれ」という伝え方ではこれまでの依存型市民参加である。そうではなく、「これいいですね」、「そうかなるほど」といった協議を通してのよりよいものをつくっていく道を開発、実践していくべきだろう。独りよがりでは、気が付かないこともたくさんあるからである。

 自治とは、まさに市民自身が自分たちで考え、提案することであるが、そんな実践を身近なところで、いろんな人がいろんな場面で積み重ねていくことが、いま、求められている。

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