松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇茨城県大洗で3.11を考える(大洗町)

2015-03-11 | 5.同行二人

 大洗ホテルに来るのは、4年越しである。今年の3月11日は、大洗で黙とうをした。 

 今でも、3月11日のその時のことをよく覚えている。この日は、特に予定がなかったので、連れ合いと遅い昼食を食べた後、アウシュビッツのドキュメンタリーを見ていた時だった。すぐに収まると思った揺れは、収まるどころかどんどんと強くなっていった。何度も繰り返し襲ってくる揺れと、さきほど見ていたアウシュビッツの惨状が重なって、怖いというよりも言い知れぬ不気味さ感じことを覚えている。

 その数日前、連れ合いとあんこう鍋でも食べに行こうと話していた。あんこう鍋といえば茨城県の大洗である。震災被害が集中したのは東北であるが、実は茨城でも大きな被害が出た。大洗でも3メートルの津波が来て、海辺に建つている大洗ホテルも1階は浸水したとのことである。

 当然、この年のあんこう鍋の話は立ち消えになった。翌年、風評被害の影響は大きく、大洗ホテルもなかなか客足は戻ってこないということだったので、せめて私たちでもと考えて、ホテルを予約したが、その後、別の予定が入ってしまって、結局、キャンセルすることになってしまった。断りの電話を入れたが、ホテルの人の実に落胆した様子をよく覚えている。 

 そんないきさつがあって、いずれ大洗へ行こうと思っていたが、なかなか時間が取れず、この日、ちょうど4年後の3月11日に、ようやく約束を果たすことができた。4年たって、客足もだいぶ戻ったようだ。

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