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現代(従来環境の崩壊) 二 家庭の変化  二 家族関係の変化

2012-01-27 12:28:51 | 日記・エッセイ・コラム

 二 家族関係の変化
 以前福祉行政関係者に「子供はなるべくなら親とのスキンシップを大切にし、親から様々なことを学ぶべきではないか。零歳児から保育所で半日ぐらいを過ごし、家で食事・睡眠の時間を除けば親と一体どれだけ接することが出来るのか。」と尋ねると「そんなことは分かり切ったことで議論し尽くされている。その上で今の時代は親に育てられ、親と過ごすよりも、保育所で過ごす方が幸せな子どもたちが増えている。そのような子どもたちのためにもしっかり保育して欲しい。」とのことで、また介護保険について、「福祉施設は様々な理由でどうしても保護されなければならない方のためのものではないのか。」と尋ねると「民法上は子どもたちに扶養義務があるけれど、それは直接世話をすることだけではない。逆に今までのままでは多くの場合主婦に負担が掛かり、あまりに不公平な状況にあり、男女共同参画社会のためにも問題になる。」との見解だった。
 このことから、今の社会を分析すると第一に親子の情が薄くなっている。第二に特定の者に多くの負担をかけないような方に向いている。第三にお金で片の付くことはそれで済ますようになっている。第四に福祉は特定の者のためのものではなく条件に当てはまる全ての者が利用している。少なくともこれぐらいのことは分かるだろう。
 そのような社会は、血族といえども皆バラバラで、面倒なことは避けて通るか、お金で解決し、出来るだけ我慢をしないことを意味している。
 そして、その結果として現れた代表的なものが、高齢者の世代では介護保険であるのに対して、若者の世代では、少子化現象と言えよう。
 介護保険制度の成立の背景には、老人保険制度がばらばらで不公平感を持つ者が増えてきて制度の統合をしなければならなかったこともあるが、それ以上に民法上当然の義務である「子が親をみ、親が子をみる」ことが有名無実になってしまったことである。また、結婚したくない人、子供を持ちたくない人が急増していることは、合計特殊出生率からも明白なことである。親子の関係が今の日本には存在しなくなってきているのである。。

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