玖波 大歳神社

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現代(従来環境の崩壊) 三 共同体の変化  三 過疎過密と少子化

2012-01-27 12:37:37 | 日記・エッセイ・コラム
  1.  三 過疎過密と少子化
     地方の在来共同体を捨て、都会に存在していた共同体に入った段階では夢を追い、都会の周辺に家を構え、自動車に乗り、家電品家財道具で家を満たし、休日には家族で出掛ける幸せを手に入れていた。しかし、大不況からその共同体も所属員を限定し始めている現在、人々は何をどうすれば幸せになれるか解らないままに都会を彷徨い始めている。
     過疎過密は、村社会を崩壊させたため地域の行事が荒廃していっているが、過密な都市部においても、住人は自分本位で我が儘な人々の集団と化して、一部のイベントとして派手な行事には挙って参加するが、昔からの地域挙げての行事には参加せず実施を難しくしている。それに加え、少子化問題は、過疎地域をより一層過疎にし、行事のみならず地域そのものが荒廃する状況になり、現在人口増加地域でも長期的に考えれば、人口減少に転じる時期がやってくる。その時慌てても人はすぐには生まれないし育ちはしないのだから、過疎過密と少子化現象をくい止める努力を今の内に行っていなければならない。
     本当は、自然と触れ合える生活・家族との暮らしが、生活を潤し、豊かにし幸せを感じさせてくれると誰もが知っている。しかし、都会の暮らし・便利な暮らしに慣れた人々は自分の楽しみや楽な生活のためになかなかその生活をしようとは考えない。今行うべき事は意識改革である。自然の脅威を恐れる心、自然の恵みに感謝する心、生産することを喜ぶ心、自分たちの生きてきた証を次の時代に繋いでいこうとする心、失われつつある心を取り戻す活動を、国・地方公共団体・住民それぞれが一体となって取り組めればと思う。それが、悪循環に陥っている日本を再生し、良い循環に造り変える基本となるだろう。
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