イオンシネマ浦和美園にいって「翔んで埼玉」を見てきました。これはその感想文です。(レビューではない
いや、いつもはMOVIX川口なんですが(近いし)、2月末まで使えるイオンシネマのタダ券があったので。
なのですが、浦和美園で観てよかったとおもいます!
初心者のひとのために説明すると、浦和美園は埼玉スタジアム2〇〇2がある駅やで!
皆さんもこの映画を観るときは池袋とかじゃなくて埼玉県内の映画館で観ることをお勧めしたいです。
なぜか!(°д°)
それをこれから書こうとおもいます。
遠慮なくネタバレしますので、まだ観てないひとはここから先は見てはダメだぞ!
でははじまりはじまり~
まえもーーうしろもーーーーー
ぜんぶーーーーーーー
さいたまーーーーーーーーーーーーー
この映画は埼玉県のひとがみたらめちゃめちゃおもしろいとおもいます。おすすめですw
原作の漫画が割と話題になったし、それが映画化するってなって予告編もあったりしたので、どんな内容の映画かは多少は想像はつくとおもいます。
私もそれなりに予想はしていて、そしてそんなに期待はしていなかったのですが(この手の邦画を見に行っておもしろい映画だったためしがないから)、
「翔んで埼玉」はその期待のはるか上をいくおもしろさでした。めっちゃ笑いました。いい映画だった。
そう、この映画は、埼玉県が盛大にdisられているというウワサの映画だ。
なのですが、埼玉県のひとが観てむかつくとか気分が悪くなるような映画ではないですよ。むしろその逆でしょう。
埼玉が好きになる。埼玉愛が燃え上がる!
あなたのハートには何が残りましたか?
いやあ、映画ってほんとうにいいものですねぇ。
さよなら、さよなら、さよなら(・∀・)
そう、映画館を出たそのとき、入る前にはなかった「埼玉県人の誇り」を!あなたのハートは取り戻していることでしょう!
まぁ、埼玉県のひとというのは、自虐的に埼玉を語るひとが多いんで、その「気分」はなんとなくわかるのですが、そこをうまくついてます。
逆にいうと、他県のひとがみておもしろいかというとどうでしょうか?というのはあるかもですが。
私の埼玉県人歴は、13歳から25歳までが埼玉県所沢市(の中心部や西武球場があるほうではなく狭山ヶ丘)。
それまでは広島県広島市にいたので西武ライオンズファンではなく広島カープファンです。けどパ・リーグは西武だ。
去年はカープとライオンズがセとパを制したのに、日本シリーズができなくて残念でしたよねぇ。
Jリーグは浦和レッズかというとそんなことはありません。
基本的に同じ埼玉県でも西武王国所沢や西武沿線の人たちは浦和レッズには興味がないひとが多かろうと思います。
だってあっちはJR沿線だしね、荒川の向こうの国だから。我々は王者西武ライオンズや!レッズは向こうは向こうで盛りあがってるって感じですよね。
高校野球は埼玉県勢を応援していますよ!ずっと真紅の大優勝旗が来てなかったけど花咲徳栄がやりましたね!
話がやや逸れたが、会社員になって、その所沢(というか狭山ヶ丘=小手指よりも奥地の駅)から、通勤が便利な練馬区や北区に引っ越しました。
なのですが、やはり埼玉は家賃や駐車場代が安いんですねー、それで2年前から旧鳩ケ谷市(現川口市)に帰ってきています。
だからおおよそ人生の1/3くらいが埼玉県です。埼玉を愛してやまない埼玉県人だ!(°д°)
この「翔んで埼玉」、原作は読みましたが、中途半端に終わっているので、そのまま映画化するのは難しかろうと思っていました。
が、そこを非常にうまくまとめてたと思います。映画版オリジナルストーリーでしたね。
原作部分は現実世界ではなくて、一応「現代パートのラジオ番組の中での話」、という設定。
娘の結納だとかで父母娘が東京へ「熊谷」ナンバーの軽トラでいく設定。娘は(結婚したら)東京に家を建てるんだ!とウキウキで出発!
その車中でカーラジオをつけて合わせたチャンネルが「79.5」。
わかりますね!ナックファイブですよ!
こういう細かいところで映画館中からどっと笑いが起きるのがねーよかったですねーー。
おまいら埼玉県やなw
わかってるな!w
っていう。
そのカーラジオからラジオCMが流れる。「風が語りかけます・・・」w
埼玉県民なら多くのひとが知っている(が、多くのひとが食べたことはないw)十万石饅頭のCMですよ!
この映画を観てて、なにがよかったって、これまでこんな感じで映画を観たことはなかったですよね。
この映画館の一体感がすばらしくよかった!
別にライブビューイングでもなんでもないんだけど、一種のライブビューイングだったですよね。
さいたまのど真ん中の映画館で、「翔んで埼玉」を見てるよ!っていうね。
こういう細かい笑いどころが次から次へとくるので笑いが止まらない。
現代パートの熊谷ナンバー。最初の景色は見渡す限りの畑だったのが、だんだん国道16号沿いみたいになってきて、
なにげなく交差点で止まったら「山田うどん」の前だったりとか。
「山田うどん」はいつの間にやら埼玉のソウルフードだとかテレビとかでいわれるようになったけど、
そんなにたいしたもんじゃないです。
静岡県の「さわやか」のほうがよっぽど上等だし、料理も美味しいw
ここの現代パートもおもしろかったのですが、「翔んで埼玉世界」のパートがやはりメインですよね。これもおもしろくてw
絶妙のタイミングで埼玉県の地名のキャプが出るんですよ。それがおもしろい。出ただけでどっと笑いが起きる。
川口。
この絵がねーよくできてましたよねーー
国道122号線をクルマで走ったことがある方はわかるとおもいますが、川口から荒川を挟んで赤羽方面を望むときほんとうにこんな感じだからww
「埼玉の植民地」といわれる池袋。「TOBU」「SEIBU」「ビックカメラ」とかねw
そうなんだよ。池袋には「ビックカメラがある」んだよ!
ドラゴンクエストⅡは売り切れ必至だから地元のおもちゃやとか所沢じゃなくて、西武池袋線に乗ってわざわざ池袋のビックカメラに買いに行ったよ。
ドラクエは売り切れでもうなかったけどな!
そして群馬県ww
白亜紀だかジュラ紀だかのジャングルにプテラノドンが飛んでるw
常磐線はヌーの群れが線路を横断してるので朝まで立ち往生しますとかね。そういう世界観がなんかもう最高でしたね。
そしてこの映画の主人公はGACKTさん。このGACKTさんがすばらしくよかったですねー。
この映画はGACKTさん以外では成り立っていなかったと思います。GACKTさん以外考えられないっていうか、GACKTさん前提でできた映画でしたね。
東京テイスティングでしたっけ、お前の都会指数を試してやる、ビンに入っている東京の空気を当てろというw
あれは元旦にやってる「芸能人格付けチェック」、高い肉とかワインとかを当てる番組でGACKTさんが出てるでしょ。
あれのオマージュですわなw
埼玉県人を捕まえる秘密警察みたいなやつらにGACKTさんがやらされる踏み絵がおもしろかった。
埼玉県の鳥の「しらこばと」が描かれた草加せんべいが踏み絵になってて、それを踏めと。
埼玉県人じゃなければ簡単に踏めるはずだと。
GACKT「(°Д°)う、ううっ!←踏めないw
↑この演技とか
千葉県につかまるとピーナッツを鼻の穴とかに詰められて九十九里浜で地引網の強制労働させられるっていうところとか。
伊勢谷「ほれほれーーー←ピーナッツを鼻の穴に詰めようとする
GACKT「(°Д°)う、ううっ!や、やめろ・・・
↑この演技とかw
原作者は「パタリロ!」の方だそうで。
パタリロ!って知ってる?私くらいの世代が子どもだった頃の漫画です。テレビアニメ化もされてた。
連載は少女コミックだとおもうんですけどね、その世界観だと確かにGACKTさんや京本さんや伊勢谷さんが絵になるよね。
流川を挟んで埼玉県勢と千葉県勢が会戦する前日の夜のシーン。
浦和と大宮が「こいつらと一緒に戦いたくない」とかいって喧嘩するんですが「まぁまぁ」といって仲裁に入ろうとする与野支部
「与野はすっこんでろ!(°д°)」←2回もいわれてたww
埼玉には草加せんべいと深谷ネギ以外に何もないのか!何もありません…
いやいや日本一の狭山茶は!狭山茶は!!狭山茶もあるでよ!!!(´・ω・`) ってすごいおもった
実はこの会戦前夜のシーンは最後にはまとまって一体になるんですが、そこのシーンはちょっと(´;ω;`)ブワッときた。
なんか感動してね。いやそれまでに涙が出てくるくらい笑いすぎてたからそれかもしれないけどw
まぁ、ほかにもとにかくいろいろあったんだけど、
製作者側も「茶番劇」っていってるくらいで、めっちゃくだらないんですけど、それを一生懸命やってるのと、
根底に埼玉愛を随所に感じるので、それが嫌味なく、好感を呼ぶんではなかろうかとおもいます。
まぁ、最後のラストもまぁまぁ上手にまとめてました。
そう、埼玉は何にもないけどなんでもある。東京が近い割に家賃も駐車場代も安いええところよw
書いてなかったけど、19:20スタートのスクリーン3はほぼ満席。
埼玉をうたったあの曲とともに、映画のエンドロールが流れたとき、エンドロールでも席を立つ人が1人もいなかった。
そしてそれが終わって客電がついたときのなんともいえない映画館内の「よかったねーー」っていう一体感がよかった。
なにかがあったわけではないんですけどね、「我々は埼玉県民だ!」という仲間感がいつの間にかできていたんだ!
この映画って埼玉に何年かでも住んでないと笑う場所がわからないところもあるとおもうんですよ細かいところで。
ところどころのタイミングで出てくる埼玉県の地名が絶妙で。その「春日部」とか「所沢」とかで笑いが起きるんですよw
それがなんかすごいおもしろくてね、そこをジャストなタイミングで会場がすごく反応よく笑うその一体感もおもしろくてw
ということがあるので、冒頭に書いたとおり、可能ならばこの映画はぜひ埼玉県内の映画館で観てもらいたいと思います。
たぶん埼玉県内の映画館で観るのと、別のどこかの映画館で観るのとではお客の反応が違うはずなので!
私も、細かすぎて気づいていない見逃しポイントがまだふんだんにちりばめられてたような気もするのでもう1回みるのもありかも。
星は4つです!
★★★★☆
では、また!