音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

「大人のピアノ」上手くなるための極意⑧

2020年05月09日 | 大人のピアノ

私はピアノを弾くことが大好きです

誰もいない部屋で一人で弾いていると
どんどん集中していくことで
日常の心配事やつまらないことなどを忘れて
心がリセットされます


また
弾けなかったところが
だんだん弾けるようになる達成感もあり

何より
ピアノの音が心を浄化させてくれるような気がします



一方
人前で演奏し
自分の思いを込めた演奏を
誰かに聴いていただく時には

緊張感と共に
一人だけで弾いているときには感じ得ない
心の高まりを覚えます


そして
聴いていただいた方と
音楽を通じて心が通い合った時の喜びは
他の何物にも代えがたいものです


さてここで
ピアノが上手くなるための極意として
特にお勧めしたいのが


「人前で弾く」

ということです



「人前で弾く」というプレッシャーを自分に課すことにより

普段の練習に真剣味が加わり
自然に練習の質と量が高まって

その結果として
発表会などに参加する度に
上手くなっていかれる方が多いというのは
事実です


人に聞いてもらう上で
忘れてならないことは

ひととき聞く人の耳をお借りするということですから
その時自分のできる最高のパフォーマンスをする
「責任」があるということです

その責任を感じたら
独りよがりの演奏は出来ませんし
練習不足の演奏をするわけには参りません


もちろん
人前で弾くということは
緊張を伴いますから
普段通りの演奏ができないのは当然です


どんなに練習を積んでも
本番では思いがけないアクシデントが
起こります


一方
時にはその緊張を味方につけて
普段以上のパフォーマンスが生まれることもあります


いずれにしても
本番独特の緊張感の中で懸命にその場に臨んでいることは
聞いている人には必ず伝わります



音楽を通じて人と心を通わせることの喜びは
プロ・アマを問わず
演奏する者に与えられた
神様からの贈り物だと私は思います



たとえ人前で弾いて
「失敗した」時があったとしても

そこでやめてしまわない限り

その『失敗』の経験はいずれあなたにとって
何物にも代えがたい”宝物”となるはずです


私の経験から
必ずそう思える時がやってくることを保証します




【極意⑧】

人前で演奏する機会を1回でも多く持つこと