片道きゃっちぼーる

平凡な生活ですけど。

石神井公園 メイン。

2013-02-19 21:54:43 | Weblog
ここのところ、体罰だのパワハラだの坊主で謝罪だのと
あちこちで問題が起こってますね。
ココだけの話なんですけど、ワタシ、前の仕事の時に
複数の人間からエアガンの的にされたり
悪いことしてないのに面白半分で丸坊主にされたりしたんですけど。
これって、訴えたら勝てますかね?


今回石神井公園に足を運んだのは、あるマンガがきっかけでした。

細野不二彦さんの『東京探偵団』。
『さすがの猿飛』『GuGuガンモ』『ギャラリフェイク』でお馴染みのマンガ家さんです。
大学の頃、毎週月曜日の楽しみだったのが部室で先輩が買ってきたスピリッツを読ませてもらうこと。
当時のスピリッツの中で特に好きだったのが細野先生の『ギャラリーフェイク』でした。
古本屋を回って細野先生の作品を集めているうちに、
ワタシが幼稚園に入る前にテレビで見ていた『さすがの猿飛』や『GuGuガンモ』が細野先生の作品だったと知りました。
肉丸くん、めちゃめちゃカワイイすよね。
今でも大好き。

で、買い集めているうちに出会ったのが、この『東京探偵団』でした。
奥付によると、1985~1987年に、今はなきヤングサンデーの全身である
少年ビッグコミックで連載されていた作品です。
…今さらだけど、ヤンサンなくなっちゃったんすよねー。
映画のヒットと作者のおむずがりで有名な『海猿』や
こちらもドラマが大ヒットした『Dr.コトー診療所』のような名作から
遊人さんのエロマンガまで掲載されているという、
今考えてみると連載作品がものすごいラインナップの雑誌でしたねえ。
しみじみ。

話が逸れてしまった。
『東京探偵団』は、1980年代のバブル経済初期の東京を舞台に
巨大な財閥を後ろ盾とした私立探偵団が様々な事件に挑む…という一話完結形式の作品です。
作品の舞台はどの話も東京で、実在の場所や建物がバンバン出てくるので読んでいてリアリティがあります。
でも、事件自体は実際は起きないだろうなーというギリギリのもの。
その解決方法がいかにもバブル的で、めちゃめちゃ面白いんすよ。
後ろ盾になっている財閥の力でサンシャイン60を買い上げたりとか。

好きな話はたくさんあるのですが、その中の一編『石神井城異聞』もそのひとつ。

前々回の更新で、石神井の落城伝説というのを書きました。

太田道灌に攻め込まれた当時の城主・豊島泰経(やすつね)は
代々伝わる家宝の黄金の鞍を乗せた白馬とともに三宝寺池に入水し果て、
その後を追って、息女の照姫も金銀財宝とともに入水した…と伝えられています。

『石神井異聞』では、まさにこの伝説がテーマになっています。
んで、好きな作品の舞台に行ってみようじゃないかと。
いわゆる聖地巡礼ですね。
こういうの初めてだから、かなり緩いですけど。

物語の始まり。
東京探偵団のメンバーと、依頼者(豊島家35代目当主)が出会う場面。

この場所がいちばん分かりにくかった…。
作品の描かれた当時と今とでは30年くらいのブランクがあるので
かなり公園内の様子が変わっちゃってるんすね。

園内を何周もして探したのですが、たぶんこのあたりなんじゃないかと。
池の中に石で囲われたでっぱりがあるのが石神井池で、
その中でも丸く出っぱっているのがここだけでした。
草があって分かりにくいなあ。

依頼者が持っていた豊島家の家宝である黄金の鞍が東京探偵団の目の前で盗まれ
さらにメンバーがひとり連れ去られてしまったため
警察に事情聴取を受ける場面。

三宝寺池の浮見堂。

場所は間違いなくここなのですが、マンガの中のような角度にはならず…。
設置されている柵のギリギリの所までがんばったんすけど。
残念。

同じく、事情聴取の場面。

これは石神井池の中の島にかかっている橋。
形がハッキリしてるからすぐ分かりました。

木が邪魔になっちゃってるけど、ここで間違いないはず。

絵に描かれてる橋と、形が一緒だもんね。

警察が到着した場面。

石神井池のある場所から道を渡って三宝寺池のある場所へ移動したところに
同じような石造りの壁?がありました。

「石神井公園 東京都」って書いてある石板が一緒。

少し引いてみると、絵に描かれていた2本の木もありました。
ここで間違いないっすね。
ただ、絵にあるようなパトカーが停車できるスペースはありませんでした。

警察に事情を話す依頼者。

これは、間違いなくココ!!っていう場所があったのですが
外観が全然違ってしまって…

しかも店内にお客さんも居たので、近くに寄って写真撮るのは気が引けてしまって。
でも、内部を覗くと絵と同じようなカンジでした。

この話の大きなカギになる、穴八幡(あなはちまん)。

穴八幡は今でもちゃんと存在しています。

場所がハッキリしてるんだから、
絵に近い写真を撮りたい…。

ちょっと近い?

上に屋根?ヒサシ?がついていたり
穴八幡の入り口の扉の形が違っていたりはするんですけど、
雰囲気は絵と同じ。

奥行きもちょっと違うか。

でも、好きなマンガに出てきた場所を直に見られてすごく嬉しい。
ぐふふ。

物語では、実は石神井にレアメタルの鉱脈があり
黄金の鞍はそのレアメタルで作られたものとなっています。
今でもその鉱脈を求めて穴八幡の洞窟の奥に採掘場が作られていて
それに気付いた依頼者の父親が行方不明になってしまい
この事件が始まりました。

事件が解決し、エピローグ。

こういう木製の歩道は三宝寺池の周囲にあったのですが、
どこも人がふたり並んで歩けるほどの幅はありませんでした。

このへんはちょっと広いけど
周囲に生えている木の角度が違う…。

木の角度は絵と同じだけど、歩道の幅が全然違う…。
でもまあこのあたりかな。

好きな作品の舞台を実際に訪れるのも楽しかったのですが、
公園の中をあちこち回って絵と照らし合わせて
「ここじゃない」「あっちのほうが絵に近い」なんて考えながら
ふらふら歩きまわって絵と同じ場所を探すのが
宝探しというか大きなパズルみたいで、すごく面白かったです。
まあ、流行りのアニメの聖地巡礼とは違って
ただの自己満足なんですけど。

先にも書きましたが、この『東京探偵団』は全てのストーリーの舞台が東京なので
そのうち別の話の場所も探しにいこうかなと。
佃島一帯を離れ小島にして独立し、鎖国してしまうと『墨東奇譚』とか。


次は都内のオサレシティに行こうかな。


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