講義テーマ:藤原氏に敗れた長屋王
講師:若井 敏明先生
11月16日(月)10時~12時
①長屋王の変
「続日本紀」神亀6年(729)
2月10日~2月21日について学ぶ
②長屋王の出自と業績
父は天武天皇の長男、高市王子
母は天智天皇の皇女、御名郡皇女(元明天皇の同母姉)
耕地開発の推進
「続日本紀」養老6年(722年)
三世一身の法
「続日本紀」養老7年(723年)
③密告者の末路と事件の真相
「続日本紀」天平10年7月10日
④事変の余波(天平改元)
⑤光明立后
「続日本紀」天平元年8月10日
天皇は詔して正三位の藤原夫人(光明子・安宿媛)を皇后に立てた。
⑥立后の背景
神亀元年(724)2月4日
聖武天皇(701~755)の即位 同日、長屋王 左大臣となる。
神亀4年(727)皇子誕生
神亀5年(728)皇太子の死去
その年 安積親王の誕生 母は県犬養広刀自
⑦長屋王の変と立后の関係
藤原宮子、尊号事件 神亀元年2月に夫人宮子を大夫人とする。
「続日本紀」神亀元年3月
左大臣長屋王ら言く、伏して2月4日の勅を見るに、藤原夫人を天下みな大夫人と称せと。臣ら謹みて公式令を検するに、
皇太夫人と云り。勅号に依らんと欲すれば皇の字を失い、令文をもちいんと欲せば、恐らくは違勅とならん。云々・・。
⑧事件の伝説化
「日本霊異紀」中巻
長屋王の死(自殺)と子供達の自害についての顛末が記述されている。
長屋王邸宅の発掘と木簡
午後の講義テーマは、「藤原広嗣の乱と藤原仲麻呂の乱」