応天門の変と大伴氏の没落
講師:若井敏明先生
3月1日(月)10時~12時
①藤原良房(804~872 藤原冬嗣の子)の台頭
843年 嵯峨天皇が崩御
848年 右大臣に就任
857年 太政大臣に就任
858年 清和天皇が9歳で即位
②応天門の変
清和天皇時代の朝廷
太政大臣:藤原良房
伴善男(811~868)の進出
823年 淳和天皇(大伴親王)の即位にともない伴氏と改姓
848年参議 860年中納言 864年大納言(旅人以来)
応天門火災事件
866年3月 夜、応天門に火災。
伴善男、藤原良相と共謀し、事件を利用して源信の失脚を図るが、藤原良房の介入で失敗
「大鏡」裏書
応天門に火あり。良相の右大臣、伴大納言、経略して信の左大臣を退けんと欲し、共に陣座す。
事件の急展開
866年9月 伴善男 伊豆に流罪となる
事件の結果
伴氏の没落
源信、藤原良相の事実上の失格
藤原良房の全権掌握
③事件の説話化
「宇治拾遺物語」巻十 にある。
今は昔、水尾の御門の御時に、応天門やけぬ。人のつけたるになんありける。それを伴善男といふ大納言、・・・。
次回講義が最終回です。
3月8日(月)午前、午後
講師:若井敏明先生