ONCC 8期 敗者から見た古代史

~古代史の通説を敗者の立場から読み解く~

応天門の変と大伴氏の没落

2021年03月03日 | 日記

応天門の変と大伴氏の没落

講師:若井敏明先生

3月1日(月)10時~12時

 

①藤原良房(804~872 藤原冬嗣の子)の台頭

 843年 嵯峨天皇が崩御

  848年 右大臣に就任

  857年  太政大臣に就任

  858年 清和天皇が9歳で即位

②応天門の変

 清和天皇時代の朝廷

  太政大臣:藤原良房

 伴善男(811~868)の進出

  823年 淳和天皇(大伴親王)の即位にともない伴氏と改姓

  848年参議  860年中納言  864年大納言(旅人以来)

 応天門火災事件

  866年3月 夜、応天門に火災。

        伴善男、藤原良相と共謀し、事件を利用して源信の失脚を図るが、藤原良房の介入で失敗

「大鏡」裏書

 応天門に火あり。良相の右大臣、伴大納言、経略して信の左大臣を退けんと欲し、共に陣座す。

事件の急展開

 866年9月 伴善男 伊豆に流罪となる

事件の結果

 伴氏の没落

 源信、藤原良相の事実上の失格

 藤原良房の全権掌握

③事件の説話化

 「宇治拾遺物語」巻十 にある。

 今は昔、水尾の御門の御時に、応天門やけぬ。人のつけたるになんありける。それを伴善男といふ大納言、・・・。

 

次回講義が最終回です。

 3月8日(月)午前、午後

 講師:若井敏明先生

 

 

 



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