講義テーマ:道鏡と孝謙・称徳天皇
講師:斉藤 惠美先生
11月30日(月)10時~12時
道鏡事件 ・称徳(孝謙)天皇の歴史的位置
1. 道鏡事件
◎道鏡と孝謙(称徳)天皇の出会いから別れまで
権力争い、恋愛感情、女性天皇としての苦悩
◎道鏡事件(宇佐八幡宮神託事件)
宇佐八幡宮から称徳天皇に対して「道鏡を皇位に即ければ天下は太平になるであろう」との託宣 が下される。 称徳天皇は神託を確認するために和気清麻呂を派遣。清麿呂の持ち帰った託宣・・・「我が国家は開闢より君臣の秩序は定まっている。君下を君主とすることは未だかつてなかったことだ。天の日嗣(皇位)には必ず皇統の人を立てよ。無道の人は早く払い除よ」
神託を受け取り称徳天皇は激怒→清麿呂を大隅国へ配流。
称徳天皇は皇族や諸臣に対して元正天皇や聖武天皇の言葉を引用し、妄りに皇位を求めてはならない事、仏法を尊ぶ事、皇位の継承を謀によって決めることは仏神が許さない事を表明。
聖武天皇関係系図
2. 称徳(孝謙)天皇の歴史的位置
◎古代的天皇の終焉と新たな天皇像の模索
・聖武天皇の転換
契機としての疫病
聖武天皇の仏教政策
①国分寺・国分尼寺建立の詔
②大仏造立の詔
Q&Aタイム⇒講義終了
次週12月7日の講義テーマは「井上皇后と他戸親王」