
こんにちは、ふとんや元店長です。
本日は手元の気象計によりますと、
午前十時現在、気温十度、湿度四十五%、
気温は低いのですが湿度が高いせいかそれほどの厳しさは感じません。
今週は週中にも雨となる様子ですから、日中はずっとこんな様子なのでしょう。
しかし朝晩の冷え込みと、結露には要注意です。
さて、上にも結露と書きましたが、冬は案外ふとんが湿気るシーズンです。
ところが気温と日照の関係で外に干しても期待するほど乾かしにくい時期でもあります。
またそろそろ花粉も始まっていますし、
更には大陸からのPM2.5なども気掛かりな存在です。
そんな訳で今日は「外に干さなくてもいい寝具」をご案内したいと思います。
外に干す寝具の代表例はやはり敷きふとんですよね。
従来のわたのおふとんや羊毛敷きふとんは、
人の湿気を毎晩浴びせていますと、中まで湿気ってしまいますので、
どうしても太陽の力を借りて湿気を放出させなければなりません。
しかし、
「ムアツふとん」などのウレタン系敷きふとんは、干す必要がありません。
ムアツは毎晩浴びる湿気のほとんどを表面発散させる上に、
発散させきれなかった湿気も裏側に落としてしまうので、中まで湿る事はないからです。
その代り、一日三十分、ムアツふとんの裏側を表にして、お部屋のどこかに立てかけて下さい。
そうする事で裏側に落とした湿気もみんな発散させる事ができ、外に干す必要はありません。
重労働が無い上に花粉などの微粒子も付着しないので、
アレルギーをお持ちの方や喉が弱い方、お子さんなどに理想的です。
ところで街中を歩いていると屡々見かけるのが、羽毛ふとんを外に干す光景です。
これは別段何か問題がある訳ではなく(一部の羽毛ふとんを除く)、
干したいから干しているのだ、という事であれば良いと思うのですが、
色々なお客様とお話ししておりますと、
案外義務感から干してらっしゃる方も多い様なので付け加えれば、
「羽毛ふとんは外に干す必要はない」です。
寧ろ機能的な話でいえば外に干した方が余計なものが付着する可能性が高いですし、
夏の強い日差しなんかですと組成に影響が及ばないとは言えません。
それよりも日常、頻繁に、室内でなるべく大きく広げてあげる事が大切です。
ダウンは元々湿気を一定以上溜めこまない性質を持っておりますので、
沢山の空気と触れ合わせてもらえれば、自然と湿気は吐き出されていくものです。
外に干すのがご負担とお感じの方は是非、室内で広げる、という手もお試しください。
さてここで横道に逸れて、
特にベッドでご使用の方に注意を喚起したいのですが、
基本的にベッドマットレス(及びベッドパッド)は湿気っています。
その上に羽毛ふとんを掛けたままにして日常過ごしていますと、
湿気はますます籠りますし、羽毛ふとんも湿気ったままの状態になりがちです。
なので時々羽毛ふとんはベッドからはがして大きく室内で広げてあげて下さい。
ベッドパッドもベッドからはがして(態々洗う必要はないですから)室内で広げてあげて下さい。
こうして日常に湿気を寝具から飛ばす事で、
冬は暖かく、夏は爽やかに、お過ごしいただけます。
是非お試しください。