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元・寝具店経営者の視点からふとんの使い方・選び方を発信するブログです。

充実のラインナップ、amazon×東京西川「SEVENDAYS」シリーズ。

2018年02月19日 | その他の寝具


こんにちは、ふとんや元店長です。
そろそろ二月も終わり三月になりますね。
春は新生活のシーズンです。
そこで今回は「SEVENDAYS」というシリーズを紹介したいと思います。

個人的に以前より当シリーズに注目していました。
東京西川(西川産業)という老舗メーカーが、
インターネット販売ではある意味最も身近であるamazonとコンビを組み、
専売商品を展開するとは思っていなかったので、面白い試みだと感じていました。
幾つかの商品を購入して、気に入ったものは現在も常用しています。

ラインナップは幅が広く、
羽毛ふとん、組布団、毛布、敷きパッド、タオルケット、カバー等々、多彩です。
今回はそのうちから数種類のアイテムを抽出してご紹介します。


1)発熱2枚合わせあったか毛布

一見するとよくあるマイクロフリースの毛布なのですが、
地糸にレーヨンを15%混紡して吸湿発熱機能を付与しています。
吸湿発熱については当ブログで再三取り上げておりますので割愛しますが、
基本的には人が睡眠時に出す湿気を熱に換える機能と考えて問題ないです。
この機能があると暖かいのに蒸れにくくなる上、
発汗による冷えを防ぐ効果をも期待できます。
非常に機能的な毛布といえます。

2枚合わせになっているのも暖かく眠るのには効果的です。
2枚合わせにすると分厚くなるから暖かくなる、のは実は主眼ではなく、
合わせた生地と生地の間に生ずる隙間が熱溜まりとなって、保温力を高めてくれる訳です。
あとは両面とも表になるのでふわふわした感触を両側とも味わえるのも強みです。
但し比較的重たくなるので(エステルは軽いとは言え1.4kg)、
軽量な側生地で仕立てた羽毛ふとんと組み合わせたいところです。


2)もこもこ発熱敷きパッド

こちらは上記発熱毛布の敷きパッド版です。
同じくもこもこしたフリース素材ですが、
地糸にレーヨンを混紡する事で吸湿発熱機能を高めています。
体感的な話で恐縮ですが、毛布に対して敷きパッドは普及率が非常に低いと思われます。
しかし冷えは床からやってくる、というのは寝具業界の常套句で、
寒い夜長に体温を把持したまま心地良く眠るにはパッドシーツの補助は極めて重要です。

当商品は暖かいのに蒸れにくい吸湿発熱機能を付与するのみならず、
ボリュームのあるもこもこ素材を採用する事でヒヤッとした冷たさを感じさせません。
また薄いとはいえ中わたが入っているので、下からの冷気も断熱します。(注

また雑談になりますが、表面のもこもこ感はヒヤッと感をなくすばかりでなく、
個人的には静電気を生じさせにくくしているのではないかとも妄想しています。
本来エステルと人毛は静電気が極めて発生しやすい組み合わせで、
眠っている間にパチパチして目覚めてしまっても不思議ではないと思うのですが、
この手のもこもこパッドを使って枕無しでダイレクトに寝ても個人の体験としては静電気が生じた事はないですし、
実際に生じたという話も寡聞にして耳に入ってきた事がありません。

なお上記の毛布共々ご家庭で洗濯OKです。
ネットに入れて洗濯機で洗浄できます。素材的に乾きも早いです。


3)羽毛合掛け布団&羽毛肌掛け布団

SEVENDAYSシリーズ唯一の羽毛ふとんです。
合掛けはダックダウン50%が0.7kg、肌掛けで同0.25kg。
従ってかなり相当薄手だと思って良いです。
ニ○リ社の15,000円くらいの0.8kgも店頭で見ていただければ薄さに驚かれると思いますが、
厚みに関してのみ言えば大凡同じと思って差し支えないところと感じます。

特長は合掛けと肌掛けをコンビで使用できる様に合体させる為のスナップが付いている事です。
厚めの羽毛と薄めの羽毛を同じカバーの中に入れる事で1枚の羽毛の厚掛けの様に使えます。
スナップで固定してカバーに入れますからずれたりもしにくいので便利です。
難点は側生地が2枚分になる為に重たくなる事で、軽いのが好みでかつ暖かさを追求したい方は、
合掛けに肌掛けを足すのではなく、いきなり上記の発熱毛布を足した方が良いかも知れません。


4)除湿シート

東京西川の隠れた看板商品にドライウェルという除湿シートのシリーズがあります。
そのロングセラーの秘訣はシリカゲルではなく「アクリレート系繊維」を採用した事にあったかと思います。
アクリレート系繊維はシリカゲルよりにくらべて呼吸力が高く、
吸った湿気を吐き出してくれるのが上手である、という特徴を持ちます。

東京西川社は当SEVENDAYSシリーズにもアクリレート系繊維使用の除湿シートを加えました。
価格的な制約があるせいか、サイズがやや小さいですが、
人が睡眠時に汗をかく範囲は背中や腰周りなどにある程度限られているので、
幅90長さ120という寸法は正直なところ余り問題にならないと思います。

特にフローリングの寝室や、ベッドフレーム使用の場合、
季節や部屋の特性次第では床板と寝具裏面との間に結露ひいてはカビが生じる可能性がありますが、
除湿シートを導入する事でその虞を減退させられますので是非オススメしたい品です。

賃貸の場合はフローリングをカビさせると「コト」ですし、
そうでなくても十二分にしょげてしまう事案ですので、回避の可能性は高めておきたいところです。
軽いので(500g)取り回しも楽です。


以上、冗漫と知りつつもシリーズの一部商品を取り上げてみました。
SEVENDAYSは個人的には
 ・快適(老舗メーカーの商品)
 ・容易(手を伸ばしやすい価格)
 ・簡単(amazonだから直ぐ届く)
 ・清潔(ご家庭での洗浄OKな品が殆ど)
という四楽な展開だと考えています。
これからの新生活を始める方にも良いですし、
既に生活が定着している方のサイドメニューとしても良いでしょう。



※注
 但しメーカーである東京西川社は当商品では断熱は謳っていません。
 より明快な素材~例えばアウトドアでもよく登場するアルミシートであるとか、
 そういった高機能を付与しない限りは謳わない姿勢です。
 私は使用者の視点から断熱性を感じるので書いてしまいますが、
 製造者の観点からより厳密・慎重であるのは素晴らしい事であると思います。



東京西川 あったか毛布 シングル 発熱2枚合わせ SEVENDAYS 無地 ベージュ FQ06005500BE
クリエーター情報なし
西川産業(Nishikawa sangyo)

2,723円(H30/02/19現在・以下同じです)

東京西川 あったか敷きパッド シングル 発熱 もこもこ SEVENDAYS 無地 ベージュ PM07002591BE
クリエーター情報なし
西川産業(Nishikawa sangyo)

2,325円

東京西川 除湿シート シングル 対応(90×120cm) 洗える 軽量 日本製 セブンデイズ SEVENDAYS
クリエーター情報なし
西川産業(Nishikawa sangyo)

4,081円

東京西川 肌掛け布団 シングル 洗える 抗菌防臭 身体にやさしくフィット やわらかな肌触り 無地(グレーパイピング) SEVENDAYS AE07540583W
クリエーター情報なし
西川産業(Nishikawa sangyo)

4,762円

東京西川 羽毛合掛け布団 シングル 洗える 抗菌防臭 防ダニ加工 やわらかな肌触り 無地(黒パイピング) SEVENDAYS KA07160592W
クリエーター情報なし
西川産業(Nishikawa sangyo)

10,072円




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