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出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

布奈保神社

2011年11月24日 | 松江市(旧市域)

風土記:布禰保社
延喜式:―
雲陽誌:船尾三社明神(蛭児命・伊弉諾尊・伊弉冊尊)
様  式:大社造変態
御祭神:蛭児命・伊弉諾尊・伊弉冊尊命・鳥岩楠船命・市杵島姫命(合祀市杵島神社)

 

国屋町から南平台裾の旧道を西へ向かい、佐太川沿いの田園地帯が見えてなほ左手の山に沿って小道に入ると、参道入口にたどり着きます。境内は小山の杜の中ですが、辺りは住宅地になっており、車を止める場所に難儀いたしました。

参道の階段を上ると、木々や竹に囲まれた境内は二の壇にわかれ、女千木を揚げた立派な本殿を見ることができます。またその左手にはおそらく稲荷と思われる石祠の他、苔むした数社の祠を見ることができます。雲陽誌に記された縁起に依れば、伊弉諾尊・伊弉冊尊命の両神は、産みおとされた蛭児命が三年経ってなお脚たたざるにより、天鳥船に乗せてお流しになられたものが、この浜辺にたどり着き留まられたため、御船尾の社となったとあります。旧村史に依れば、蛭児命ともに、伊弉諾尊、伊弉冊尊命を合せ祀る三殿の社から三社明神と名付けられたが、洪水にて旧社地を失い、現在の所に一宇にて祀られるとのことです。

〈境内社〉
  
本殿左手に三社あり。木造の社は狐像を抱く故に稲荷に擬す。他二社は石祠。
御祭神:何れも不詳。稲荷に擬す社は、宇賀御魂神か。

〈所在地〉
島根県 松江市 浜佐田町 字角田

参拝日:平成23年11月21日

玖夜神社(鞍掛社)

2011年11月23日 | 松江市(旧市域)

風土記:玖夜社
延喜式:―
雲陽誌:鞍掛明神(素戔嗚尊)
様  式:大社造変態
御祭神:須佐之男命

  

松江市旧市街、外中原町から西側の尾根を見ると、山を切り分けたような窪地が南北に走っています。今でも路線バスが走る旧道から分け入った杜の中に鎮座しておられます。やや暗い境内には鳥居はなく、代わって参道両脇の大杉が境を清めて立っていました。拝殿に大社造変態の本殿、両脇に二社の境内社をみることができます。

境内由緒書きに依ると、古くから国屋(クヤ)町の産土大神として奉賛され、中古には鞍掛社(久羅加気社)と呼ばれていたとのこと。また境内に鞍掛の松があったことを縁とすると記されていましたが、雲陽誌の頃すでに伝承の域におよんでいたようです。また鞍掛明神・切明明神を風土記の玖夜社、同じ玖夜社に比定しておりますが、切明明神は玖夜神社入り口より入ってすぐにひっそり鎮座しております。

〈境内社〉
  
本殿左手に、市杵島神社(祭神:市杵島姫命)、右手に淡島神社(祭神:湍津姫命)、その奥に社日が合わせ祀られております。

〈所在地〉
島根県 松江市 国屋町

参拝日:平成23年11月21日

愛宕神社

2011年11月14日 | 松江市(旧市域)

風土記:意陀支社
延喜式:意多伎神社
雲陽誌:愛宕大権現(宝照院)
様  式:大社造
御祭神:軻遇突智神(火産霊神)

  

雲陽誌には、阿羅波比神社南西の山を愛宕山といい、愛宕大権現のほか、役の行者、太郎坊を祭る社があったと記されています。また、もとは能義郷古川村灰火山にあったものを、堀尾吉晴が松江開府の際に、この辺りに移したともあります。境内・参道なども近年手入れされており、小さいながらも本殿がありました。境内から参道を振り返ると、遠く大山を見ることができます。

〈所在地〉
島根県 松江市 外中原町

参拝日:平成23年11月12日

阿羅波比神社

2011年11月13日 | 松江市(旧市域)

風土記:阿羅波比社
延喜式:-
雲陽誌:照牀明神・五社明神
様  式:大社造
御祭神:少彦名命・大己貴命・天照大神・高皇産霊尊・素戔嗚尊

 

松江市外中原町にある神社。松江城西側の旧市街を総じて中原地区といい、四十間掘川より西は外中原と呼ばれます。古事記において、少彦名命と大己貴命が国造りされるところまでさかのぼり、とくに宍道湖にいたるあたりは、荒亡とし草木が茂っていたことから、荒亡(荒隅→洗合…あらわい)となったとのことです。江戸期より前は西の天倫寺山(洗合城跡)にあったとされ、毛利氏が本陣をこの山に置くにあわせて、外中原に移されたといわれております。旧市街の中に大きな境内を持ち、いくつもの小社をあわせ持ちます。地元の方の崇敬もあつく、例祭もつつがなく、各社も遷宮を終えて整ったお姿を拝見できます。

〈境内社〉
   
本殿左手より…松尾・番匠祖神社,中原稲荷神社,金比羅神社,和多津海神社 (荒神様もあり)

〈所在地〉
島根県 松江市 外中原町

参拝日:平成23年11月12日