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016 忘れえぬ想ひあふれて

2005年08月30日 01時05分30秒 | ★百人一首本歌取り

【ほにゃらかの本歌取り】


たち別れ武蔵野の地のすすき野の揺るると聞かば今帰り来む

紫に染みたる衣(きぬ)をさらさらと晒せるはずなき多摩川に立つ

忘れえぬ想ひが滲みだすやうに今もあふるる武蔵野のハケ

                     短歌:ほにゃらか
                     写真:ほにゃらか


【本歌】

たち別れ いなばの山の 峰に生(お)ふる まつとし聞かば 今帰り来む

         「古今集」離別・三六五 中納言行平(在原行平)


【本歌の解釈】

お別れして因幡の国(鳥取県)へ去ったとしても、
その因幡の稲羽山の峰に生えている松ではないが、
その「まつ」という言葉のように、あなたが私を待っていると聞いたならば、
すぐに帰って来るつもりです。

「いなば」は、「往(い)なば」と「因幡(いなば)」との掛詞。
「まつ」は、「待つ」と「松」との掛詞。
第二句と第三句が「まつ」を導き出す序詞。
「まつとし」の「し」は強意の副助詞。

在原行平は、平城天皇の皇子阿保親王の子。在原業平の異母兄。
作者が、因幡国に地方官として赴任するのに際して、
都の人々と別れがたい思いを詠った歌である。

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2 コメント

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Unknown (dai)
2005-08-30 13:34:23
これはほにゃさんのおうちの近所ですか?

綺麗な流れですね。川かな?
daiさんへ (ほにゃらか)
2005-08-30 20:58:16
daiさん、こんばんは。

これは、川というより「ハケ」の湧き水の小さな流れです。

ハケというのは、もともと川だったところが

浸食によって「崖」のような地形なっているところで、

今でも水が湧いていたりするのです(たぶん)。



多摩川の名残の「ハケ」は、立川だったか国分寺のあたりから、

調布とか狛江とか??もっと下流の方まで

たしか30Kmくらい続いているらしいです。

(ウロ覚えなので、よくわかりません)



この写真は、大きな公園の中なのですが、

ちょうど「ハケ」と思われる小さな流れがあるのですよ。

とりあえず、イメージ写真ということでご了承くださいませ(^^)v

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