呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

松阪城と御城番長屋

2011年05月02日 | 遠近旅録-国内/近郊
ひところは松阪といえば牛肉を食べたくなったものだが、アラ古希となったここ数年はそれほど牛に執着がなくなってしまいました。
しかし松阪には毎年行くのにそう言えば松阪城址には行った事なかったなぁ~・・と先日恒例の鳥羽旅行の帰りに初めて立ち寄ってみました。

文字通りの城址で建物はなく町を見おろす展望台的な意味合いしかない公園だが、さすが蒲生氏郷の築いた名城とあって往時の堂々たる風格とたたずまいが偲ばれます。
それにチョッと風変わりだが(実戦的なのか)見事な石垣がきれいに保存され白いドウダンツツジの群生と新緑の対象ががとても印象的でした。

(石垣の上縁はけっこう狭くトシヨリは怖くて歩けないほど・・・)


江戸時代には紀州藩の管理下にあったそうで、その警備士の住居だったという長屋が「御城番長屋」としてすぐ城下に保存されています。
国の文化財に指定されているとかで綺麗な槙の生垣で囲われた同じつくりの家が長屋になっていて20軒程並んで居りそのうちの一軒だけが一般公開されているのです。



公開家屋の係りの方の話では今も子孫にあたる人が数家族住んでおられるのだとか・・
しかし流石に現代生活にはいろいろ制約が多いと見え大半が借家として貸し出されているものの借り手のつかない空き家も数軒ありました!

(やはりこういう間取りの家はモウ住みにくいかも)


それにしても紀州藩士が遠い松阪の長屋に住んで殿様の居ない?お城の警備をしていたなんて・・・
説明書の内容を現代風に言うと
要するに本社(紀州徳川家)所属の社員が子会社(田辺城の安藤家)へ雇用替えになるのを嫌って集団でゴネた挙句、本社社員の身分だけは維持してもらった代わりに遠隔地での保安業務を命じられた・・!!ッテな経緯だったみたいです。 (2011年5月記)

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