呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

ラスター彩

2011年05月11日 | 遠近旅録-国内/近郊
先日岐阜県多治見の「幸兵衛窯」を見学して来ました。
普通の窯元と違ってここは入場料を取ってケッコウ大々的に公開しているのだが、単に陶器の製作現場を見せるのではなくこの工房の代々の作品や歴史を見せる一種の私設博物館見たいな所なんですね~

ことに6代目にあたる加藤卓男氏(加藤幸兵衛は名乗らなかった?)は長年の研究の末、例のペルシャのラスター彩の技法再現に成功したことで有名だが作品と共にその研究過程を紹介する貴重な資料類も展示されていてなかなか興味深いものがあり、中東での研究ノートやスケッチを見るだけでも氏の非凡な才能と緻密な研究姿勢が偲ばれます。


敷地の一角には桃山時代からの登り窯もあって今でも年に数回は実用しているとか・・・
(作品も薪もこの横の穴から入れるのだそうです)


また常設の販売コーナーもあり、そういえばわが家の新築祝いのお返しに赤絵の湯飲みをここで何セットか造ってもらったことがあったな~と何十年も昔のことを思い出しながらいろいろ見たが、目下断捨離中の身ではもうモノは増やせまい・・と、眼の保養だけにとどめて帰宅した次第でした。  
(2011年5月記:冒頭の写真はパンフレットの表紙)

PS.

ところで、ここの古陶磁器展示館の片隅になぜか川中島合戦の折の誰かの活躍に対し武田信玄が永三百貫文を宛てがうという賞状が飾ってあるのを見つけました?!
ワタシにゃ真贋の鑑定能力はないし、宛名も消されていて加藤幸兵衛さんや多治見の陶磁器とは何の関係もなさそうだがナマジ古文書なんかやってるととんでもないものに眼が行ってしまうモンですね~



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