呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

八月のぼやき(2015年3月蛇足に補遺)

2014年08月16日 | 暮らしの雑事
毎年8月は戦争と平和の話題で賑わいます。
そしてこの種の話は書き出すときりがないので以下にぼやきを二つだけ・・・

(1) 被爆者の手記を美人女優に朗読させたり劇にするのはやめてくれ!
アノ地獄のような体験を伝えるのになぜ有名美人女優がオシャレして朗読したり演劇にする必要があるのか! しかも舞台を暗くし、おどろおどろしいピアノの伴奏等つけてハイビジョンで流すとは何たる無神経!
大惨事を風化させたくないと言ってる本人たちが風化どころかSHOW化してしまってる事を恥ずかしいと思わないのかね~ 独りよがりメ!

(2) 昭和天皇の玉音放送を「耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び・・」の一節だけ切り出してBGMのように放送するのはもうイイカゲンで止めてくれ!・・
お蔭で大多数の日本人はあれ以来ずっと「終戦の詔書」の中身を殆ど知らないまま過ごして来てしまいました。
ワタシも身近な数人の若い人(と言っても上は同世代!)に「耐えがたきを耐え・・云々」って(*注)陛下は何を耐え忍ぶと仰ったのかわかるか・・・?と聞いたところ「悔しいが恥を偲んで降参するという意味じゃないの?」と全員がトンデモナイ真逆の誤解をしてましたヨ!!

ああいう画面とBGM的かつ舌足らずのイイカゲンなマスコミ報道の罪って本当に重いですね~
 

この写真は戦時中の朝日新聞の記事だが、マスコミなんていつの世も大衆を煽りたてる側なのです。
最近も慰安婦問題でオウンゴールのような稚拙な報道ミス事件があったばかりですな~。
(2014年8月改)

(*注・・蛇足)
このphraseは詔書の終わりごろに出てくるが、まぁ平たく言えば「今後この国の再建には尋常でない困難が予想されるが私は如何なる苦難をも耐え忍んで常に国民とともに恒久の平和を築く決意だから良く私の意を理解して欲しい。感情に走って大道を誤り世界の信義を失うような事は最も戒めるべきことだ」との強い決意を伝えた素晴らしいお言葉のホンの一部に過ぎないのだ。
(↑2015年3月補遺)
NHKは朝の連ドラ「マッサン」の中の玉音放送でようやく平和国家再建への陛下の御決意と国民に対する要請部分主体にキチンと伝えてくれましたね。あのプロデュ-サーの見識に感服するがこれをNHKが70年前から続けていてくれたら、いまだに国歌や国旗を粗末にする不心得者など現れなかったんじゃないでしょうか??


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