呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

昔アメリカ今日本

2005年05月19日 | 遠近旅録-外国
昔、アメリカ南部のワーナーロビンズという田舎町で書類を2~3箱送るため、我々の世話をしてくれた人のピックアップバンに乗せてもらい、午後5時までやっている筈の郵便局へ4時55分頃到着した時のことです。

窓口のオバちゃんはもう帰り支度の最中で、日本人嫌いなのか荷物は明日にしてくれというので、ここは5時までopenではないのかというと、「そのとおり、だから今受け付けたら私しゃ5時に帰れなくなる」と理路整然たるスゴイ回答!
暫し唖然としたが、世話人も気弱な初老のオジサンだったのですぐ退散し、別の郵便局ならまだ受け付けてもらえるかも知れぬと大急ぎで車を飛ばしたせいで彼のポンコツ車は途中で敢えなくオーバーヒート。結局我々は荷物を諦め、世話人は気の毒にも車を修理に出す羽目になってしまいました。
そうなると我々も翌日から足に困るので、その修理屋に1台だけあったレンタカーを借り私の運転で走り出したのはいいがフッと速度計を見てビックリ!
あるのは文字盤だけで、「針」が無いのです!
しかし町にはお巡りさんも見かけないし、なんとか走ればいいやとそのまま2~3日借り、返すときに「針がない」と言ったら修理屋のオヤジも流石に「よく無事だったな」と体裁のいいことを言ったが、メータは最近壊れたとも思えず、車自体も危険なスピードなど出ないシロ物でした。
そして代金を精算し、別の車でそこの兄ちゃんに宿まで送ってもらう途中、突然無線で修理屋のオヤジの怒鳴る声が聞こえました。「ジャパニーズガイからまだ金を貰ってないから引き返して来い」と言っているのです。
こっちは領収書も貰ったし「そんなアホな」と運転の兄ちゃんに見せたが、とに角引き返してオヤジと話してくれと言うことになり、1マイルほど戻ったところでまた無線から大声が聞こえ、「良く見たら机の上に金があった!」という連絡。

思えば当時「日本」は絶頂期で、その翌年にJapan as Number Oneなんて本が随分売れた時代でこの時もアメリカ人のモラルの低さや仕事のズサンさに大いにあきれたものだったが今やその日本もそれ以下に成り下がり、似たような話がちっとも珍しくなくなりました。
へぼゴルフでは優勝した次のコンペでブービーになることって良くありますがね~。

エッ!そりゃお前のことだって??
(2005年5月記)


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1 コメント

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面白い~ (やさま まやけた)
2005-05-21 21:27:46
今回のネタ、かなり笑いました!

アトランタ郊外ではありそうな話ですね~



昔ながら、お疲れさまです~
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