呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

違っても意味は通じる?!

2012年07月11日 | 暮らしの雑事
かつてM電機社でコンピュータ開発の草分け的存在だったA氏という方が当時の社内報に「コンピュータ随想」という軽妙なタッチの随筆を連載して居られたが、昔貰ったその随筆集の中に「ジョジュル・サンド」というテーマの話が載っていたのを突然思い出しました。
話は例のショパンやリストとも深い関係があったという19世紀フランスの美人女流作家ジョルジュサンド(George Sand)のことを解説したある人が間違って「ジョジュルサンド」と言ってしまったのに聴衆は誰も気が付かなかった(振りをしていた?)という話から転じて、コンピュータ技術の黎明期当時、どこかの大学教授が講演中にアナログコンピュータのことをアナグロ、アナグロ・・と連発したという話や同業某社のカタログにも大きくアナグロ・・とミスプリントしたのがあった等の笑い話が載っていたのです。

ワタシもこれまでの人生で似たような話に幾つか遭遇しましたね~
いずれも原文(漢字や英字)で読めばこういう間違いは決して起こらないのだが仮名だけ・耳だけで覚えるとそういう間違いはママあるのです。
思い出す限り、以下に列挙して見ましょう・・・

(1)ブンブクチャマガ。エレベスト・・これらは前述のA氏の随筆にも出て来ます。

(2)ガガムチ・・ワタシのお袋が生前時々言い直していましたが最近ガマグチ持ってる人あまり見かけませんね~??

(3)ロシアの都市イルクーツク(冒頭の写真)なんかいまだにイクルーツクだったか、イルクーツクだったか分らなくなります。

(4)漢字の例では・・
挨拶なんかも挨と拶のどっちが先か迷いますね~

(5)話は若干違うが・・
昔高校の授業で先生から聞いた話で徳富蘇峰がある宴席で魚の皿を隣の人の大きい魚と置き替えて
「蘇という文字では 魚は右でも左でも良いんだ」とシャアシャアと嘯いたとか・・・!
その時持っていた漢和辞典には蘇(魚は左)の字しか載っていなかったのでさむい冗談かと最近まで忘れていたが、古文書をやるようになってくずし字の辞書を見たらやっぱり本当でした!!


禾が左で魚が右の字もある!!

いわゆる異体字(*注)ではなくホントにどっちでも良いんですな~??
(*例えば 埜や枩 は野や松の異体字)
(2012年7月記)


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