沖縄県多良間村で2日、ニシブッポウソウとみられる鳥が確認された。琉球新報通信員の清村めぐみさんが発見した。
宮古野鳥の会の浜地歩さんによると国内での確認例はまだない。
多良間や宮古島の野鳥愛好家らは、珍鳥の飛来に「一生に一度あるかないかの珍事」と興奮した様子だった。
ニシブッポウソウはヨーロッパから西アジア地域で繁殖し冬はアフリカ南部で越冬する渡り鳥。清村さんは2日午後、多良間島南側の牧草地で色鮮やかな鳥を見つけた。ギンネムの木から瑠璃色の羽を広げて飛び立ち、虫を捕食していた。「こんなにきれいな色の鳥を見たことがなかった。思わず撮影した」と振り返った。
村内の野鳥愛好家、村山武範さんに連絡し、望遠レンズで撮影した写真を野鳥の会の浜地さんが確認した。浜地さんは「ニシブッポウソウで間違いないと思う。国内初記録ではないか。多良間に自然飛来してきたとしたら貴重な記録だ」と喜んだ。