中国地区高校演劇発表会を観に行った時にノートルダム清心高校の舞台を観て中高一貫のこの学校には実は中学から演劇部があり熱心に活動しているということを知る。
OBのちゃうちゃうさんから学園祭の情報を頂いたので出掛けてみた。
ちなみに学園祭のプログラムは下記のとおり。
土曜日
12時~ 高校演劇部
13時30分~ 中学音楽部
14時50分~ 中高筝曲部
日曜日
9時30分~ 中学演劇部
11時~ glow[演劇団体]
12時35分~ 中高クラシックギター部
13時55分~ 中高弦楽部
15時10分~ 高校合唱部
会場の講堂は観客席が200名ほどの広さ。ステージは2・3段の段差をつけて平台が重ねてあるだけのはだか舞台。設備の整った舞台ではなく「講堂」のため照明もシンプルで舞台の進展に合わせて開け閉めする後ろ幕も手動のようだ。
生きる意味に戸惑い悩む思春期の気持ちの揺れを描く観念的な内容の芝居ながら
とても分かりやすい舞台で台詞もきちんと通り、知らずに見たら学生演劇かと思うほどの出来ばえ。
ほんとに中学生?と驚く。
黒装束の集団が、めぼしをつけた人物を人間界から連れてくるために一人の少女のもとに猫に姿を変えたピエロを送り込む。
高校生の彼女は、勉強することばかり強いる周囲の中で悩み苦しんでいて。
彼女の家族は、強い母と娘にも逆らえない父、秀才の兄、ちゃっかりした妹の5人家族。いかにも今どきの家族の姿がなかなかリアル。
男役や老け役も巧みにこなし、女の子だけの演劇部という印象は感じさせない。
演劇で描かれるテーマがまさに演じ手の彼らの等身大のテーマであることが、観念的な内容をすんなりと観客に伝える威力となっている。
大人の私にさえ「あの時代」の記憶を鮮烈に呼びさませてくれる。
時間の制約の中で、たくさんの束縛にかんじがらめになりながら、
それでも自らの意志でこの世にとどまる事を選んだ彼女に静かな感動を覚えた。
束縛が多く何一つ思い通りに行かない思春期特有のこの時代。
ごく普通の子ども達がなぜ『死』に興味を持ち突然信じられない行動をとるのか。その謎が演劇で伝えられている。
なぜ中学生が演劇を?の答えがまさに舞台の上にあるのだ。
原作を元に脚本を書き演出も勿論のこと、舞台で歌われる劇中歌の作詞作曲からダンスの振り付けも彼ら中学生自身というから驚く。
カーテンコールの役者紹介のあと、同級生達からの花束や激励に涙ぐむ彼女たちの姿に、「ああ、やっぱり中学生だね」と何だかホッとした。
市内でも最難関のミッション系の中高一貫校、入学するには過酷な入試戦線を突破しなければならない。普段は清楚な制服姿の物静かな女学生たちの華麗なはじけっぷりにちょっと感動。
この公演、満席の会場の後部には大勢の立ち見客が詰めかけ場内は超満員だった。
30分後に同じ会場で、劇団glowによる「To Be!」。
死の門の番人「冥」と誕生の門の番人「ユージィン」、うっかり殺されてしまった竜太郎という男の子のドタバタ喜劇。プログラムに書かれているなかなか興味深い人物設定は舞台上の演技からは全く感じられず冗漫な芝居になったのは残念。
上演予定時間をはるかにオーバーしていてちょっぴり退屈。
別会場(マリアンホール)で高校Ⅲ学年参加単位による演劇公演があることを知り
途中からになるが観ていくことにした。
舞台には12人の登場人物(全員女性)、どうやら陪審員の芝居らしく無罪4名、有罪8名のシーンから全員が無罪評決を出すまでの後半部分を観ることができた。
ホールといっても会議室の一角に段差をつけただけの簡易舞台。
どなたでもどうぞということか会場入り口のドアもあけ放したまま。落ち着きの無い会場だが、もう一箇所のドアが陪審員室のドアとしてそのまま使われ、テーブルとパイプ椅子も多分、会議室用のものだろう。
名作舞台のようにはいかないまでも、陪審員制度の成立を見越したタイムリーな題材で「あなたならその時(陪審員になった時)どうしますか」と問いかけてくる。
演劇のための整った空間がなくても、演劇はどこでも可能だと思った。
文化祭二日目に、別々の三つの団体による演劇公演が同時開催されているなんて広島の学校演劇界ではやはりちょっと異色かも。
雨交じりのあいにくの天気だったが、バザーや展示もなかなか興味深く
学園祭は大勢のお客さんで賑わっていた。礼儀正しく丁寧な対応の学生たちがとても気持ちがいい。
ランキング参加中です。よろしかったら1クリック♪
OBのちゃうちゃうさんから学園祭の情報を頂いたので出掛けてみた。
ちなみに学園祭のプログラムは下記のとおり。
土曜日
12時~ 高校演劇部
13時30分~ 中学音楽部
14時50分~ 中高筝曲部
日曜日
9時30分~ 中学演劇部
11時~ glow[演劇団体]
12時35分~ 中高クラシックギター部
13時55分~ 中高弦楽部
15時10分~ 高校合唱部
会場の講堂は観客席が200名ほどの広さ。ステージは2・3段の段差をつけて平台が重ねてあるだけのはだか舞台。設備の整った舞台ではなく「講堂」のため照明もシンプルで舞台の進展に合わせて開け閉めする後ろ幕も手動のようだ。
生きる意味に戸惑い悩む思春期の気持ちの揺れを描く観念的な内容の芝居ながら
とても分かりやすい舞台で台詞もきちんと通り、知らずに見たら学生演劇かと思うほどの出来ばえ。
ほんとに中学生?と驚く。
黒装束の集団が、めぼしをつけた人物を人間界から連れてくるために一人の少女のもとに猫に姿を変えたピエロを送り込む。
高校生の彼女は、勉強することばかり強いる周囲の中で悩み苦しんでいて。
彼女の家族は、強い母と娘にも逆らえない父、秀才の兄、ちゃっかりした妹の5人家族。いかにも今どきの家族の姿がなかなかリアル。
男役や老け役も巧みにこなし、女の子だけの演劇部という印象は感じさせない。
演劇で描かれるテーマがまさに演じ手の彼らの等身大のテーマであることが、観念的な内容をすんなりと観客に伝える威力となっている。
大人の私にさえ「あの時代」の記憶を鮮烈に呼びさませてくれる。
時間の制約の中で、たくさんの束縛にかんじがらめになりながら、
それでも自らの意志でこの世にとどまる事を選んだ彼女に静かな感動を覚えた。
束縛が多く何一つ思い通りに行かない思春期特有のこの時代。
ごく普通の子ども達がなぜ『死』に興味を持ち突然信じられない行動をとるのか。その謎が演劇で伝えられている。
なぜ中学生が演劇を?の答えがまさに舞台の上にあるのだ。
原作を元に脚本を書き演出も勿論のこと、舞台で歌われる劇中歌の作詞作曲からダンスの振り付けも彼ら中学生自身というから驚く。
カーテンコールの役者紹介のあと、同級生達からの花束や激励に涙ぐむ彼女たちの姿に、「ああ、やっぱり中学生だね」と何だかホッとした。
市内でも最難関のミッション系の中高一貫校、入学するには過酷な入試戦線を突破しなければならない。普段は清楚な制服姿の物静かな女学生たちの華麗なはじけっぷりにちょっと感動。
この公演、満席の会場の後部には大勢の立ち見客が詰めかけ場内は超満員だった。
30分後に同じ会場で、劇団glowによる「To Be!」。
死の門の番人「冥」と誕生の門の番人「ユージィン」、うっかり殺されてしまった竜太郎という男の子のドタバタ喜劇。プログラムに書かれているなかなか興味深い人物設定は舞台上の演技からは全く感じられず冗漫な芝居になったのは残念。
上演予定時間をはるかにオーバーしていてちょっぴり退屈。
別会場(マリアンホール)で高校Ⅲ学年参加単位による演劇公演があることを知り
途中からになるが観ていくことにした。
舞台には12人の登場人物(全員女性)、どうやら陪審員の芝居らしく無罪4名、有罪8名のシーンから全員が無罪評決を出すまでの後半部分を観ることができた。
ホールといっても会議室の一角に段差をつけただけの簡易舞台。
どなたでもどうぞということか会場入り口のドアもあけ放したまま。落ち着きの無い会場だが、もう一箇所のドアが陪審員室のドアとしてそのまま使われ、テーブルとパイプ椅子も多分、会議室用のものだろう。
名作舞台のようにはいかないまでも、陪審員制度の成立を見越したタイムリーな題材で「あなたならその時(陪審員になった時)どうしますか」と問いかけてくる。
演劇のための整った空間がなくても、演劇はどこでも可能だと思った。
文化祭二日目に、別々の三つの団体による演劇公演が同時開催されているなんて広島の学校演劇界ではやはりちょっと異色かも。
雨交じりのあいにくの天気だったが、バザーや展示もなかなか興味深く
学園祭は大勢のお客さんで賑わっていた。礼儀正しく丁寧な対応の学生たちがとても気持ちがいい。
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今年の中演はなかなか良かったみたいですね。坂を上がられた甲斐はありましたでしょうか?
高Ⅲ学年参加単位でも演劇発表があったんですね。知ってたら観に帰っていたかも・・・。
お忙しい中お越しくださり、どうもありがとうございました!
帰りは足がガクガク・・。
高Ⅲ学年参加単位ってのは、有志参加のこと?
演劇部じゃなくても芸達者が多いのね。
高校演劇部の公演に行けなかったのはちょっぴり残念でした。
といっても連日は無理だったと思うけど。
来年は少し足腰を鍛えて(!)坂道に再挑戦してみようと思います。名物のカレーライスも食べてみたいし。
来年は、ぜひ観にお帰りくださいませね。
なんだか6年通いなれた坂道だけにそんなにキツかったっけ、と首をかしげてしまいました。お盆に帰って思い知るかもしれません(笑。
高Ⅲ学年参加単位はメンバー名を見てないのでわかりませんが、おそらくは演劇部出身の高校三年生たちではないかと。
清心は高Ⅱでクラブを引退することが多いので、高Ⅲは出る幕がないんですよ。五年間のびのびさせてもらった分、最後の一年間は受験一色なんで^^;まぁ、それでも「学園祭までなら」「夏の大会までなら」ってクラブを頑張るひとも結構いるんですけど。
演劇部の場合も他の大多数の団体と同じように、学園祭には代替わりして高Ⅱが責任者となります。だから、「高Ⅲでもやりたい!」という子は自分で団体を作ったり学年参加単位で簡単に発表させてもらったりと、違う場所を確保するのが通例ですね。
来年も再挑戦、と言っていただけてOGとしてとっても嬉しいです。素敵なレポートを本当にありがとうございました!
私も来年こそは観に帰りたいですね・・・。
たどりつきました。
かくゆう、私も清心中学から六年間
演劇部だったので、
今の後輩たちがどのようになってるのか
すごく、気になります。
卒業してほぼ10年。
今だに演劇活動してるので、
なんだかこのレポート見て
懐かしく、ほっこりしました。
演劇、続けていらっしゃるとのこと。
羨ましく思いました。
とてものびのびして、個性的な芝居が多く
演劇部のイメージを一新しました。
芝居は、観に行っているのだけれど
最近はブログにあまり書かなくなってしまい、コメント
とても嬉しかったです。
最近はfacebookに書いちゃうことが多くて。
ブログにきちんと記録しておいた方がいいんですけど。