酒呑みの正しい生活

中秋の名月

今夜は中秋の名月。
真ん丸なお月さまが見れると良いですね。

朝夕もすっかり涼しくなって来たので、だんだんと過ごし易くなって来ました。
これ、毎日お弁当を作っていると、とっても季節を感じるんですよ。

秋は美味しい色んな食材が出てくるから?
そういう一面もありますが、お弁当を持ち運ぶ温度の変化です。


この日はシラスと明太子のお弁当。

夏場では絶対に持って行けないようなお弁当。
涼しくなった季節から、こんなお弁当でも大丈夫になりました。


そして秋と言えばキノコ弁当。

低カロリーというだけで無く、免疫力をアップしてくれます。
何より美味しいですよね。

バター醤油で炒めたキノコにカボスを絞って、香りとビタミンも足します。
カボスの縁を少し切っておくことで、果汁が飛び散らずに絞ることが出来ますよ。

【酒呑みの豆知識】

飲んでる席での豆知識をご紹介。
お時間のある方はどうぞ。

今日は中秋の名月と呼ばれますが、その他にも十五夜などとも呼ばれます。
なんでお月見は秋なの?
そもそも中秋ってなによ?
十五夜っていつから数えて?

これって、きちんと説明できる人って少ないのでは?

まず最初に、なんで毎日見れる月なのに、お月見が秋になるかと言うと。
月の高さがちょうど良いんです。
夏は月が低く、冬は月が高いんです。
ちょうど良い高さで見れるのが秋の季節である他、空気中の湿気も収まり遠くの月がはっきり見えるようになるからなんです。

さて、中秋と十五夜、いったい何の事じゃい?
そう思われる方は感覚が正しいです(笑)

中秋とは秋の真ん中の日、つまり8月15日を指す言葉です。
旧暦では7月から9月までを秋と定めており、その丁度真ん中に当たる8月15日が秋の中心と言う意味で中秋と呼ばれます。

この旧暦を理解すると、次の十五夜も理解できるようになりますよ。

現在の暦で使われている方法は、太陽暦が用いられています。
グレゴリオ暦とも呼ばれるこの方法は、太陽が昇って沈むと1日と数える方法で、皆さんにも馴染みが深いですよね。

対する旧暦は、月の満ち欠けを基準にした暦になります。
月は新月と呼ばれる一番細く見える時から、満月と呼ばれる真ん丸になるまで約15日かかります。
そこで新月の日を毎月の1日と定めて、満月まで行って新月に戻るまでを1ヶ月としていたんです。
これって太陽暦が採用される明治6年まで使われていたので、現在の暦になったのは意外と最近の事なんですよ。

もうお解りですね。
中秋とは旧暦の秋の真ん中の日、つまり8月15日のこと。
十五夜は新月から数えて、満月つまり月が最も大きくなる夜のことです。

でも、ちょっと待って。
なんで中秋も十五夜も毎年違うの?

これに気が付いたあなたは偉いっ!
そうなんです、中秋に限らす旧暦の暦って毎年現代の暦ではずれますよね。
それは先にも述べたように、月を基準とした暦なので、太陽の動きとは合わないんですね。

月の満ち欠けは新月から満月さらに新月に戻るまで平均約29.5日なんです。
中途半端な数字やなぁ・・と感じるでしょ?
でも、これで1ヶ月と定める訳ですから、29.5日を1月から12月までを計算すると、1年は約354日になってしまいます。

11日も足りない・・・

当然これを繰り返して行くと、日本のお正月が真夏になってしまうなんて日も来る訳で、それはまずいと思った方がいたんですね。
なんとか調整せねばと考えたその人は、閏年(うるうどし)ならぬ閏月(うるうづき)という物を編み出しました。

この閏月、厄介な事に毎年ある訳では無く、19年に7回と言う物凄く中途半端な入り方をします。
アイディアまでは良かったんだけどな・・・
その閏月が入る年は、1年が12ヶ月では無くて13ヶ月だったんです。

大抵の場合に、3月の後に閏月が入れ込まれて、閏3月(うるうさんがつ)なんて呼ばれ方をしました。
今でも閏年に2月の後ろに1日足されるのは、その時の名残なんですね。

19年に7回なんてぶっこみ方をするから、現代の暦に合わせるには毎年計算が必要になるんですね。
最初に閏月を思いついた奴は、後々の迷惑まで計算しなかったのかしら?

さあ、この豆知識。
今日の仕事の帰りにでも披露してみて下さいね。





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