熱っぽいD2

音楽準備室第二の活動記録とKETSUI表明

ナオスケ使用ギターについて、其の肆 Fender USA /Jeff Beck Stratocaster

2012年07月26日 23時52分18秒 | ギター

はいどーも。ナオスケです。
前回おやすみさせていただいたこのコーナーですが、4回目になりました。
今回は前回とは異なるストラトキャスターを紹介します。

このギターはJeff Beckという方のシグネチャーモデルであり、彼は世界の3大ギタリストのうちの一人であるとされています。
彼は自分と全く違うジャンルですが実際ライブを見たことがありまして、めちゃくちゃ衝撃を受けました。
あまりにすごいテクニックなので自分のプレイに反映されることはありませんでしたがw

このギターのことを紹介する前に少し、ギターという楽器について僕が考えていることをお話します。
本で読んだり調べたりどこかに書いてあることだったりしますが、
(間違っているところもあると思いますw)まあ気にせず聞いてください。

ギターとは16世紀ごろに登場したリュートという楽器がモデルであると聞いています。
そこからクラシックギターになり、エレキギターという楽器に変化したのですが、
エレキギターはその構造上チューニングが非常に合いにくい楽器になってしまったと言われています。
ギターは弦が6本ですが、いくつかの弦を完璧に合わしても他の弦のチューニングがわずかにずれてしまうという
楽器として致命的な欠陥を持った楽器なのです。
(それを解消したのがサークルフレッティングシステムですが、それはまたの機会に。。。)

楽器の音はその構造とサイズと材質のバランスで決まります。
ですがエレキギターは前々回の日記でも説明した通り、大量生産ができることを条件に開発されています。
バイオリンなどはきっと職人が吟味をして絶妙のタイミングを見計らって材を決めて組み合わせるんでしょうが、
エレキギターは他の楽器に比べて作製期間が遥かに短く、機械化されているので、
作製されたものの個体差が非常に大きいです。
木を切って形を整えてネックとボディをボルトで止めて(接着剤でくっつけたり)
色を塗って機械を付けて完成ですから、プラモデルみたいなものです。

だとしてもごく偶然にネックとボディのバランスが素晴らしいものがあります。
その確率は100本に一本とも1000本に一本とも言われています。

そういう偶然のギターを売っているお店が北海道にありまして、行ってきました。
お店で試奏させていただいた瞬間からすごい感じがビンビンしてました。
まさに「なんじゃ?こりゃ!?」って感じでしたね。
今までのギターとは違い、エアー感というか空気を振動させている感じがありつつ、
不思議と手に馴染むような感覚は、非常に独特です。
いままでのギターが「シャキーン」であるのならば、「ドーン!」という感じです。
まず、生音がでかい!アコギではないですが、それに近い感覚はありますね。
ストラトの弱点とされている高音域と低音域のバランスの悪さが感じられません。
ハイポジションでチョーキングしてもしっかりと食らいついてきます。
コンプをかけたような音の伸びがたまりません。
音が前に出るのでバンドアンサンブルでも音が埋もれることなく
ピッキングのニュアンスが凄く出るので困ります。
ごまかしが効かないギターですね。

しかもこのギターの個性ですが、めっちゃ軽いんです。
重いギター(レスポールとか)の方が音も重いという通説がありますが、
それが見事に覆されることとなりました。

実はこのギターを買うことになったのは、後述するもう一本のストラトキャスターの影響があります。
どうしてもフェンダーのシングルコイルの音が欲しくなってきたんです。
今までのギターでも配線を変え、コイルタップできるようにしたんですが、やっぱりしっくりきませんでした。
それでも夕立ちコミュニケーションやジンセサイザーのようなミュートでガシガシやる曲くらいまでには対応できて、
尚かつ22フレットが必要という条件に合致するギターはあまりなくずっと探していました。

じつはこのギターが実際に入荷に気付き電話した時には、もう予約が入ってしまっていました。
諦めかけたのですが、念のため電話してもしキャンセルだったら連絡をいただけることにしていたところ突然、
予約していた方がお金の都合がつかなくなったとのことで、僕のところに連絡がきたのでした。
すぐに北海道に飛びましたね。

このモデルはピックアップは特殊でHot Noiselessピックアップ(Ceramic Noiseless)が搭載されています。
シングルコイルの弱点であるノイズカットしつつ高出力、という相反する特徴を共存させた素晴らしいピックアップが付いています。
カレー蕎麦みたいなもんです。味の濃いカレーを食べてもちゃんと蕎麦の香りがする、みたいな(笑)訳解んないすねw

ホントに気持ち悪いくらいノイズがでません。下手なハムバッカーよりもノイズが無いです。
歪ませても全然ノイズがありません。怖いくらいです。
ただストラト特有のクリスピーな高音域が削られてる感は否めないのでこの辺りは好みになるでしょう。
出力がハムに比べて若干低めなのでハウリングが簡単にできなくなってしまいましたwこれは誤算でしたね。
「これは(ジェフベックモデル)は2弦が弱い」ということを本人が言っていたというもあるようですが、
そんなことは無かったです。

シャーラー製のロッキングペグとLSRローラーナットがあるのでアームを使ってもチューニングは簡単にはずれません。
ネックは前述のストラトと似ているCシェイプです。ちょっと太くて、サテンフィニッシュで弾きやすいですし、
ミディアムジャンボフレットは音の立ち上がりも抜群です。

ただし、いい子ちゃんすぎるので、逆に使いにくかったりします。
ギターとしてアクがあったほうが面白かったりしますからね。
今のところ第二ではライブで使っていないので、早々に登場させたいと思っています。

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