手稲駅の近くに、喰い処 はっちゃん、という居酒屋があります。建物の古さはこの界隈でも相当なものです、そういう所に自分の遺伝子が反応します。でもなかなか入る勇気がありませんでしたが、近くの神社でお祭りがあった勢いで初めて入りました。とても明るいおかみさんが焼いてくれた豚串が大きい事、ちょっと驚きました。
居酒屋や焼鳥屋は若い子やオヤジが隣同士になって話しができる異空間です。もし初対面の20代や30代の女の子と50代や60代のオヤジが話しを出来る機会ができたら、いったいどんな会話になるのだろう。オヤジが喋れることはせいぜいが、昔の女の子は今と違って純粋だったとか、忍耐強かったとか、すぐ嫌われるような事ばかりかな。
女の子が耳を傾けてくれる話しはね、オヤジはすっかり忘れているが、女房はいつまでもグジグジ、ネチネチおぼえている話しです。あのとき、幸せにしてくれるって言ったよね、お前がいなけりゃオレは死ぬって言ったよね、年収、一千万って言ったよね、親の面倒は見なくていいって言ったよね、年に一度はどっかに連れて行くって言ったよね、私の青春返せ！そんな、しくじりオヤジの話しをすれば、ちょっとは耳を傾けてくれると思うけど。もし忘れていたら自分の女房に聞いてみて下さい、その時は、地中に埋まった不発弾を掘り起こして爆発させる覚悟もしてね。
