大橋塗装工業`sブログ

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日本の宗教文化

2014-01-30 07:39:28 | その他
軽米町にある徳楽寺。そこの住職さんに以前から気になっていたことを聞いたことがある。 それは、お寺で祝い事(結婚式)が出来ますか?という事。すると住職さんは、お寺を継いでまだ7年程で自分では経験がないのですが、可能です。と答えて下さった。
お寺は仏事のある時でなければ、なかなか利用することは無い。自分もその一人。身近ではそういった結婚式を挙げたことや、話すら聞いたことが無い。
「神前結婚」という言葉は時折、見聞きする機会が有ったので、ならばとそういう疑問を持った・・・。
 昔から家には、ご先祖様を祀る仏壇があり、そして神様を祀る神棚が有るスタイルが一般的。あるいはそれ以外かそれだけに留まらず他の宗教を信仰している人もいる。又、結婚式はというと一般的にウエディングドレスを着てカトリック風に挙式・・・。そして途中で「お色直し」で古風に紋付き白無垢衣装に変身・・・・。
 昔から仏壇のお供えは殺生を禁ずるという仏教の教えから、肉類、魚類は御法度。しかし最近では故人が本当に好きだった物を供物として備えたり、家族で食べるものを一緒にお供えしたりする事が「本当の供養」と解釈する考えもあり、その教えに過剰にこだわらない考え方も多い。一方、イスラム教などでは生涯にわたり豚肉を食べない。あるいは、何時如何なる場所でも時期が来ればラマダン(断食)生活を行うなど、宗教の教えを守り貫き且つ他宗教を掛け持つ事はない厳格な宗教文化も有る。
こういったことから考えれば日本人は本当に多種多様な宗教文化を持ち、且つ柔軟性に非常に富んだ考え方を持っている事が分かる。

YSEかNOとはっきり自己を表現する欧米文化に比べると、日本人は自己表現力が非常に弱く周囲の顔色を見てどちらの考え方が優勢か、あるいは無難かを見極め極力穏やかに丸く事を済まそうという”美徳”という考えが有る。母親のことを、お母様・お母さん・お袋・母ちゃん。など、母という人を自分の育ち(環境)や相手の環境、立場によって呼び分けるし、聞き分けることでそれを察することがしばしばある。そのほかの言葉においてもこれと同じ使い方は多く有る。日本語の使い分けには、常に立場や、環境、相手を思いやる意識が無いと難しい。且つそこには常識であったり、「いわずと知れた」のような文化的理解力という考えが大きく影響する。 こう考えれば、言葉一つに、的確な言葉を厳選し、そしてしゃべる。口数が少ないため表現力に乏しいと思われがちだが、実はそこにとてつもない思考の上にしゃべられた、最高に表現された日本人にしかわかり得ない一言が有ると言えなくも無い。
こうした日本の生活、宗教文化や言葉には他国には見られないすばらしい柔軟性と理解力が有る。言葉一つにしても。欧米のYESでは表現できない日本流の多くの意味と心の込められたYESがある。時折話題になる靖国神社の公的参拝。唯一の被爆国である日本が平和に向けて建設的な動きをする一方、批判を繰り返す近隣諸国。他国の歴史認識を変えろとばかげたことを並べるが、敵国として戦った物同士が同じ認識をもてるかと言えば、とうていあり得ない事だと思う。相互の歴史認識を認識できる力と、過去の事実と、相手国の文化を正確に理解し、考え、これからの在り方を見いださなければ相互理解などあり得ないし、批判ばかりでは相手国を全否定しただけの成長のない貧しい一民族で終わるように思う。

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