OfficeK メディカル事業部

病院歯科医院新規開業改装支援メディカル事業部、英検数検漢検中学受験高校受験大学受験対策事業部

■「うつ病の血液診断」の光と陰

2011-09-20 | 医科歯科ニュース

「うつ病の血液診断」の光と陰

会社の健康診断に「うつ病」の項目が入ったら

血液検査を受けるだけで、うつ病の診断ができる――。

 7月18日号の日経ビジネス「技術&トレンド」では、現在研究が進む血液検査によるうつ病の診断技術を紹介した。

 これは、慶応義塾大学発のベンチャー企業、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT、山形県鶴岡市)と「外苑メンタルクリニック」の川村則行院長が共同研究し、5月に発表したもの。

 うつ病患者と健康な人の血漿(けっしょう)に含まれる代謝物質を検査したところ、うつ病患者は健康な人に比べて、血漿中のEAP(エタノールアミンリン酸)の濃度が低いことが分かった。EAPがうつ病のバイオマーカーとして使える可能性があるのだ。

 現在は研究の精度を高めながら、血液からEAPの濃度だけを測定する簡単な検査キットの開発を進めている。今後研究が進めば、簡単な血液検査を受けるだけで、うつ病を診断できるになるだろう。

 この記事を掲載した後にも、ほかの研究成果が発表された。今年8月末には、広島大学大学院医歯薬学総合研究科の山脇成人教授らの研究グループが、「うつ病診断の有力バイオマーカー候補を発見」とリリースした。

 山脇教授らが着目したのは、神経細胞の発達などで必要となる「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という遺伝子だ。うつ病と診断されたが薬物治療を受けていない患者と、健康な人の血液を採取し、この遺伝子内で起こる「メチル化」という化学反応を比べたところ、うつ病患者だけに特有の変化パターンが見つかったのだという。

 こちらの研究でも、今後はデータ数を増やしながら、うつ病の早期発見や投薬治療の効果測定などに役立てる予定だ。今回の手法が実用化されれば、1万5000円程度で検査を受けられ、2日間で結果が出るという。

 両研究とも現在はまだ研究発表の段階だが、今後は血液検査を受けるだけで、客観的なデータからうつ病を診断できるようになりそうだ。

 そもそも、うつ病などの精神疾患は今のところ、医師の問診だけを頼りに診断が下されている。そのため担当する医師の経験や力量、また医師と患者の信頼関係などによっては、必ずしも正確な診断や治療が行えるわけではなかった。

 また短時間のカウンセリングだけでは見極めるのが難しい精神疾患もある。

 うつ症状があったとしても、それが本当にうつ病なのか、それとも「双極性障害(いわゆる、躁うつ病)」のうつ状態なのか。高齢者の場合にはうつ病と認知症の初期症状の見極めも難しいという。

 取材をした医師も「丁寧なカウンセリングや長時間の経過観察なくしては、正しい診断が下せないケースも多い」と説明する。こうした場合に、客観的なデータがあれば、医師の診断精度を高めたり、適切な治療を受けたりする助けになるだろう。

 私自身も、かつて身近な人間が精神疾患を患って、その難しさを実感した経験がある。

 まず患者本人に治療を受けてもらうことが難しい。精神科や心療内科は敷居が高く、通院を勧めても、なかなか病院を訪れてくれないのだ。

 病院を訪れたとしても、医師の診断を容易に認めないこともあった。「少し話しただけで一体、何がわかるというのか。今は単に調子が悪いだけなんだ」と。

 また通院を続けて症状が改善してきた時にも、投薬治療を終えるタイミングを巡って不安な思いに駆られる。もしそのとき、精神科や心療内科だけでなく、内科や耳鼻科でも血液検査でうつ症状の簡易診断ができていれば、病気の早期発見や早期治療に繋がっただろう。

 客観的なデータを基にうつ病だと診断されれば、患者本人も、早く納得できて、治療に向けた心構えを整えられたはずだ。投薬を止めるタイミングや社会復帰のタイミングも、いちいち迷わずに済んだだろう。

 目には見えない心の病を、より客観的に診断できれば――。医師・患者ともにそう願う気持ちは強い。血液検査によるうつ病診断は、その助けになるはずだ。

外苑メンタルクリニックでは現在、被験者数を増やして研究を進めている。クリニックでは、うつ病のほかに、統合失調症、摂食障害、不安障害など多様な精神疾患の患者、また健康な人もEAP濃度の検査を受けられる

 しかし、話はそう単純でもない。

 「使われ方次第では、“うつ病差別”が深刻化しかねない」――。ある医師は、警鐘を鳴らす。

Office K  メディカル事業部            
 〒880-0952                
 宮崎市大塚台東1-42-51                
 0985-47-1253                  
 Fax 0985-47-1253                
 携帯は     080-2693-1421 (木佐木)
代表 木佐木涼子                
 officek2010@mail.goo.ne.jp         
http://blog.goo.ne.jp/officek2010     

カートは こちらです


台風15号、あす上陸恐れ…「最大級の警戒」を

2011-09-20 | 医科歯科ニュース

台風15号、あす上陸恐れ…「最大級の警戒」を

読売新聞2011年9月20日(火)17:19

台風15号、あす上陸恐れ…「最大級の警戒」を
(読売新聞)

 強い台風15号は20日午後4時現在、種子島の南東約200キロの海上を時速約15キロで東北東に進んでいる。

 中心気圧は950ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径110キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっている。

 台風は次第に速度を速めながら進んでおり、21日には西日本から東日本に接近、上陸する恐れがある。気象庁は広い範囲で大雨、暴風、高波による災害に「最大級の警戒」を呼びかけている。

 台風や前線の影響で、西日本や東日本では1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降っている。20日午後3時までの24時間雨量が300ミリを超えた所も出ている。

 21日にかけても大雨が続く見込みで、西日本や東日本では局地的に1時間に80ミリを超える猛烈な雨が降る恐れがある。東北地方も21日に1時間50ミリの非常に激しい雨が降り、22日にかけても大雨が予想される。

 21日午後6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で近畿・東海500ミリ、四国400ミリ、関東甲信350ミリ、中国250ミリ、北陸・東北180~200ミリ、九州北部・南部100~150ミリの見込み。

 風も20日には四国、九州北部を中心に非常に強くなる見込みで、21日には四国から東日本にかけて、22日には北日本で暴風となる恐れがある。気象庁は土砂災害や河川の氾濫のほか、落雷、竜巻などの激しい突風にも警戒を呼びかけている。