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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

過去TOP記事 2011年12月 Advent 待降節

2012-01-09 05:53:36 | ABOUT this blog

( 2011/12/11~2012/01/08 まで、TOP記事 “ Advent 待降節 ” としてUP。 )

カレンダーを見れば、すでに12月。
ようやく寒気が強くなってきて、気温も下がり、干し柿を作れるくらいになっていました。

いわゆるホリデー・シーズン。 そして、アドヴェント ( 待降節 )、クリスマス。
キリスト教徒でもない日本人が、これほど “ クリスマス ” に固執するのには、今になっても違和感を拭えない私ですが――。
それでも、クリスマスということで、多くの人が 寛容になるのであれば、大いに歓迎です。

いみじくも、シャーロック・ホームズが、クリスマス・シーズン中の事件にて、
「 愛と寛容を祝う日だ 」
  ( 『 青い紅玉 -THE BLUE CARBUNCLE- 』 セリフは、グラナダ・NHK日本語版 より )
そう 言ったように、愛と寛容の時期の到来です。

もちろん、全員一致しての復興―― とは、なかなか行かない 東北被災地にとっても同じ。
厳しい寒気に困る、被災地の人々の様子を耳にします。
古着なり、防寒具なり、募集や輸送の便がつくのなら、すぐにも各地から送られるでしょうに。 ままならぬものです。

クリスマス・カードの贈り物を企画している団体もあるとか。 金銭のみではない、こころを贈るという 子どもたちの行為も、また 素晴らしいことだと思います。
薄汚い、私たちのようなアダルトは、お金を募金することが、東方の三賢人ならぬ 東・西・北日本のプレゼントになるでしょう。

“ Gloria in excelsis Deo.
  Et in terra pax hominibus bonae voluntatis. ”
    高きところ、神に栄光あれ。
    そして、地には、善き人々に 平穏あれ。
カンタータ第191番 『 高きところ、神に栄光あれ Gloria in excelsis Deo 』 BWV.191  


このシーズンならではの、クリスマス・カンタータを聴いていますと、そう思います。 いや、バッハ自体は いつでも聴きますけど。
( そして画像は、
  『 待降節&クリスマス・カンタータ集 リリング&シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム 2009年 』 のもの。 さぁ、アマゾンでクリック!! (笑)

『 Gloria in excelsis Deo 』 の一節は、クリスマス・キャロルの 『 Angels We Have Heard on High 』―― 日本では、『 あめのみつかいの 』 という曲のほうが 知られていると思います。
駅前や 教会で、おばちゃんズが歌っているのを 聴いた事がお有りの方も、多いかと。
両者は別物ですが、この時期ならではの名曲。 私は、あまり好みませんが……。

今年は、カンタータ39番 『 飢えた者に、あなたのパンを割いて与えよ Brich dem Hungrigen dein Brot 』 BWV. 39 のほうが、合っているとは思います。

“ Brich dem Hungrigen dein Brot
  und die, so in Elend sind, fuhre ins Haus!
  So du einen nackend siehest, so kleide ihn
  und entzeuch dich nicht von deinem Fleisch. ”
     飢えた者に、あなたのパンを割いて与えなさい。
     さすらう貧しい者たちを、あなたの家に招き入れなさい。
     着るものの無い者を見たのなら、彼らに服を着せなさい。
     あなた自身を、彼らから遠ざけることのないようになさい。

どうでしょう。
旧約イザヤ書58章のくだりを活かした、しみったれてはいますが、時宜にかなうこの一曲。
どこかの教会ででは、歌って、またミサで、読み上げられて欲しいものではあります。 まぁ、読むでしょう、たぶん。

さても、恋人たちの甘い聖夜であろうとなかろうと、幾ばくかの愛でもって、このアドヴェントを過ごしたいものです。

( 2011/12/11 更新 )

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