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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-122 『 RULE of ROSE ―ルール・オブ・ローズ― 』 parte01

2011-10-10 09:00:31 | et cetera
 
子供は、幼いために、残酷なもの。
好きと嫌い。 愛と憎しみを、ありのままにぶつける。

あいてが死んでも、かまわない。
あなたが愛してくれないなら、あなたがわたしだけをみてくれないなら。

あなたもわたしも、ほかのみんなも、みんなしんでしまえばいい。

     ***

心を病んだ人間なら、多分、ゲーム 『 RULE of ROSE ―ルール・オブ・ローズ― 』 が お気に召すでしょう。
私も、昔むかしに、ハマりました。
ん?―― なら、私も心を病んだ人間ということか、ウフフフ……(笑)

今回の、久々 ゲームレヴュー『 RULE of ROSE 』 は、2006年の1月発売の PS2ソフトです。
( タイトル長いので、以下 『 RoR 』 と略! )
ジャンルは、サイコホラーということでした。
スクエニのゲーム、たとえばFFなどは、ゲームというよりは 映画を目指す傾向がありますけれど、本作 『 RoR 』 も、どちらかというと 映画タイプ。


―― それは、あまりにも残酷で、美しい物語。

             “  1930年代イギリス。
   ジェニファーが迷い込んだ子供たちの秩序に縛られた世界。
             自分たちの王国を守るため、子供たちの無邪気な想いが
      残酷な行動となって、ジェニファーに襲い掛かる。
        大人の常識が通用しない、まるでおとぎ話のような世界に
   何故ジェニファーは迷い込んでしまったのか…。
        いつまでも醒めない夢のような、果てしなく続く不条理な世界。
              時折感じる懐かしさ、
                誰か私を助けて…。  ”


これは、パッケージ背面に書かれていた文言ですが、これだけでは、さっぱり意味不明。
じつは、ゲームのあらすじになっていない。 作中世界の、解釈の材料は感じますけれども…。
( 2週目以降、意味が分かりました… )

ゲーム 『サイレントヒル』 (シリーズ1、2)、『 DEMENTO 』 の発売以降、その遺伝子を継いでいると 強く感じられるゲームが 多く世に出ました。 本作も、その一本だと思います。
よく いえば、オマージュ。

人間にとっての、『 過去 』 というものは、何なのでしょう?
子供のころに、やってしまったあやまちというものは、何なのでしょう?

忘れたい、忘れてしまいたい―― ものなのでしょうか。
「 わたしの記憶を 殺して 」 ―― 『 RoR 』 のプロモで流れていたキャッチですが。

子供のころ、“ローズガーデン孤児院” で過ごした過去のある主人公ジェニファー。
彼女は、ある夜、ふしぎな少年に導かれ、そこに戻って来る。

朽ちた納屋で見つけた、犬の首輪。
月明かりの下、孤児院の前庭では、紙袋をかぶった 子供ふたりが、棒きれで 麻袋を叩きのめしている。
孤児院の中に入った、ジェニファー。 彼女をみつめる、多くの視線を感じる――。
現代ほど、人権に注意を払われていなかった時代。

ろくでもない大人。
お里の知れるような 子供たちが、人里離れた 孤児院や 一軒家などに一緒にいれば、どうなるか。

人間は、小脳は8歳まで。 大脳は、12歳までで、成長が ある程度、決まるといいます。
その年齢までに、適切な躾や教育を受けなければ、脳は、「人間」 になれず、「動物」 程度の野蛮なままになってしまうと…。
差別的?
いいえ、これは、誰もが多く感じ、直感で分かっているはず。
おためごかしは、おやめになられてくださいまし…。

ここまで、読まれたならば、以下の 『 RoR 』 のプロモ “ First trailer for the Rule of Rose ” へ お進みを。
プロモをご覧になられて、興味が湧かれたならば、第二幕へお進みくださいませ。





では、レヴュー “ 第二幕 ” へ――。
 

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2 Comments

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こんなゲームがあったなんて! (sizer)
2011-10-11 23:32:14
こんばんは^-^。
私のブログの方に足跡を残しておいて下さったので、そこから飛んで参りました。

こんな素敵なゲームがあったんなんて!
…知らなかったです…。
宣伝とか全然されてなかったようなので、売る気があったのかなかったのか…^^;

しかし、Melvilleさんのレビューを見る限り、私も気に入りそうな内容です。
何処かで探してこようか真剣に検討中です。

良いゲームを教えてくださり、ありがとうございました
返信する
静かだ、静かすぎる… (Melville)
2011-10-14 05:35:43
こんばんは、そして こんにちは ^□^o

『RoR』、小鳥探しが、いちばん迷ったかと記憶しています。 謎ときは、わりと 味わえるかと。 操作性は、ゲーマーさんには、辛いと。
ED時には、胸が痛く、後味を引きます。
ソフトですが、リアル中古ストアには、あったりなかったり? ヤフオクなら、7000円前後で見かけますが。
アーカイブス配信されれば、プレイしてみたい逸品ではあります。

アリス・マッドネス・リターンズ ( 原題; Alice:Madness Returns ) プレイ、おもしろく読ませていただいてます。
前作、アリス・イン・ナイトメア( 原題; American McGee's Alice ) 同様、イカレッぷりに期待したいゲームです。
最凶 『 CERO-Z 指定 』 、期待しておりますよ~( ←ナニヲダ )

アドホでの limeさんたちとの、モンハンも おもしろそうですね。 興味、関心が、強くなるのを感じます。
アイルー本で、腐的に ぽかぽかしている私で(ry
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