若く何もなかった頃は
すぐに駆けつけることが
できたのに
地位も名誉も金がある今が
一番不自由だなんて
思いもしなかった
自分のココロに正直に
生きるということは
とても難しかった
そして
いつの間にかアナタは
姿を消してしまった
ボクの成功を見届けて
ボクのポケットの指輪を
残したまま
消えてしまった
時が流れて
ひだまりの中
ベンチのアナタの隣に腰掛けて
お互いずっと前を見たまま
二人で静かでゆっくりと流れる
時間を味わう
ゆっくり アナタは
ボクの方を見る
久しぶりに見た君は
やっぱり綺麗で
暫し見惚れてしまった
そして
ボクはアナタの固く握った手を
開いて
薬指に指輪を挿した
いいの?
いいよ
アナタの頬の涙を指で拭って
抱き寄せて
そして耳元でようやく伝える
待たせてゴメン
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