Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

東村アキコ「ひまわりっ 健一レジェンド」9巻&10巻

2009-03-20 01:12:56 | 読書感想文(コミック)


ウィング関先生(9巻の表紙の人)が登場して以来、すっかり三国志マンガと化してしまった「ひまわりっ」。
その背景には講談社の大人の事情的なものもあるのかもしれませんが、関先生のキャラクターがまぶしすぎる
くらいに魅力的なので、文句はありません。ちなみにアフィリエイトの写真には出てないけど、10巻のオビのコピーは

“YES,WE 漢!”

でした。三国志で「漢」ってどういう意味なんだろうという気もしますが、書店で最初に見た時は周囲に人がいるにも
関わらず吹き出してしまいました。いや~、健一1号の脳内はいまだにクリントンなのに、ここでオバマ大統領が
出てくるとはね。

さて、話を9巻に戻しましょう。9巻の内容は

・健一2号、アキコを追って状況
・しかしアホなので道に迷い、羽田から中野に行くはずが横浜に着いてしまう。
・そして謎のパーマ女(仮名:エリカ)に拾われ、一晩一緒に過ごす。
・その翌日、ようやくアキコと再会するが、同時に宮崎から節子が現れ…

といったサイドストーリーが、ウィング関先生と歯ブラシ副部長の運命の出会いと並行して進みました。
いや、もうアキコと関先生のどっちが主人公かわからんくらいの盛り上がりっぷりで。

本誌で読んでた時は健一2号を翻弄するエリカの存在がウザかったんですが、関先生が登場してその後さらに
節子まで東京にやってきた時点ですっかり影が薄くなり、どうでもよくなってしまいました。きっと作者も
そうなんだろうな~。10巻が出て、本誌ではさらに話が進んでしまっている今となっては懐かしい存在です。

―で、いろいろ問題が勃発した9巻から10巻に入ると、主役だったアキコはもはや空気となり、世界は
関先生と副部長のものに…なってしまいました。健一2号とアキコの切ない別れ以外は、内容のほぼ9割が
関先生と副部長のまんが道です。あの懐かしの「木綿のハンカチーフ」すら、三国志色に染まってしまってるし。
もうこの先「木綿のハンカチーフ」を聞くたびにホスト姿の関羽様を思い出しそうです。

関先生は変人キャラなのですが、ただの腐女子ではなく(つか同人作家には珍しいタイプかも?)
漫画に対する姿勢がはっきりしていてて好感が持てるので、きっちりオチがつくまで描いてほしいなと思います。
主人公を置き去りにして脇キャラでもりあがるのはどうかという人も多いのでしょうが…。
しかし関先生、エビちゃんとタメだったなんて…!!(白目)

11巻もこの調子で関先生&副部長のコンビ「古川うなぎ」が大活躍しそうですが、果たして2人は
週刊少年マガジンでの連載を勝ち取るのか…!?(もはやアキコと健一2号の話はどうでもよい)



ところで、「ひまわりっ」をドラマ化するならキャストはどうなる?と考えてたら、「ちりとてちん」の
キャストをそのまま使えばいいということに気がつきました。つまり、

アキコ…B子
節子…A子
健一1号…草若師匠
健一2号…草々
ハルオ…小草若
蟹江先輩…B子のお父ちゃん
副主任…B子のお母ちゃん
エビちゃん…原沙知絵
などなど。あっ、そういえばこのドラマのなかにも「上方落語三国志」なんてフレーズが出てきたなぁ。




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