吾 唯 足るを 知らず

7月も半ばになり、そろそろ暑さも本番が近づいてまいりました。
我が家の冷蔵庫にも、畑で採れたきゅうりやらトマトやらの夏野菜がごろんごろんと
場所をとるようになってきました。これからしばらくの間、己が身がバッタかコオロギに
なってしまいそうなほど、来る日も来る日もきゅうりを食べ続けなければいけません。
生で食べるなり加熱して調理するなりいろいろ食べ方のあるトマトよりも、いまいち調理のバリエーションが
思いつかないきゅうりは、毎日食べるのが結構しんどいです。
近所におすそわけするにも、大体この時期はどこの家でも自宅の畑で採れたきゅうりを消費するのに
四苦八苦してるし…。

なので、いつもお世話になってる某レシピサイトを検索して、“きゅうりのピクルス”なる、いつになくこじゃれた
食べ物を作ってみることにしました。（※世間的にピクルスがこじゃれてるかどうかは知らない）

検索して見つかったレシピにある通り、適当に切ったきゅうりをお酢と砂糖と塩とスーパーで買ってきた
ローリエと粒こしょう、乾燥唐辛子とともに保存ビンに入れて、3日間経過。

こうなりました。



また漬けて3日目なので、輸入食料品などで売ってるピクルスに比べると色が薄いです。

とりあえず食べてみました。

色が薄いだけあって、まだ味がしみてなくて、生のきゅうりに近い味…と思いきや、

辛い。超辛い。すっげー辛い。

後からキました。どうやら、レシピよりこころもち多めに入れた唐辛子と粒こしょうが、こちらの要求以上に
いい仕事をしてくれたようです。そんなに頑張っても給料は上がらんというのに。

このピクルス、日が経つにつれ味がまろやかになるのか、それとも更にエッジが立ってしまうのか。
食べるのが恐いですが、その行く末を見届けたい気もします。
もはや、最初の目的「きゅうりを大量消費する」からだいぶ遠ざかってる気もしますが…。

話は変わって。暑いので冷たいデザートを作りました。これまた某レシピサイトから拝借した
パンナコッタのレシピをアレンジして、ココナッツミルクプリンを作ってみました。
アレンジっていうか、パンナコッタの材料にココナッツミルクパウダーを追加しただけなんですけどね。
これは以前、ココナッツミルク入りスフレチーズケーキを作ろうとしたときに買ったものです。

この時、私は黒ゴマとココナッツミルクが入ったふわっふわのスフレチーズケーキを作ろうとしていました。
初めて作るケーキだったので、本に書いてある通りに材料を計り、手順通りに作業をして、スフレ生地を作り、
型に流しいれてオーブンに入れる…はずだったのですが、途中、ココナッツミルクパウダーが入っているのに
生地にココナッツの香りがまったくしないことに気がつきました。そこで、ココナッツミルクパウダーが
入っていると思っていた袋をおそるおそる確認して見たら、そこにはなんと

リ・ファリーヌ（米粉）

と書いてありました。ああ、なんということでしょう。緊張のあまり（何に緊張してたのだ）私は
米粉をココナッツミルクパウダーと間違えて入れていました。本物のココナッツミルクパウダーは
封も切られず、戸棚の中で眠っていたのでした。

慌てた私は急いでスフレ生地にココナッツミルクパウダーを追加し、とりあえずチーズケーキを完成に
こぎつけました。出来上がったケーキは、スフレというにはあまりにも弾力のある、ヤマザキのマーラーカオも
びっくりのずっしりどっちりもっちりなチーズケーキでしたけど。

そんなほろ苦い出来事を思い出しつつ、ココナツミルクプリンを作り、昔買ったモ〇ゾフのプリンの空き容器に
流して冷蔵庫へイン。後は冷えて固まるのを待つだけ、のはずでした。

しかしそれから3時間経過。ココナッツミルクプリンは

いっこうに固まりません。

グラスを揺らしたら表面がプルンと揺れる程度のはずなのに、メモリーグラスの中の水割りみたいに
右へ左へゆらりゆらめいて波打ってました。どうやら、使用した粉ゼラチンがだいぶ古くなっていた模様。
普段は大抵板ゼラチンを使うので、たまにしか使わない粉ゼラチンはとっくに賞味期限を過ぎていたようです。

仕方ないのでグラスの中身を鍋に戻して加熱し、冷水で戻した板ゼラチンを加えてもう一度グラスに注いで
冷蔵庫に戻しました。その時の写真がこれ。



この時点でもう夜の9時半になってました。今日中に固まるのは難しそうなので、結果は明日に持ち越しに
なりますが、今度はどうにか成功してほしいものです。

最近始めたばかりの初心者でもないのに、毎回どこかでつまづいて、軌道修正のために七転八倒しています。
なかなか、満足どころか納得するところにまでたどり着けていません。

明日は、これまた畑から日々大量に発掘されているじゃがいもを消費します。ここんところ失敗続きだった
ジャーマンポテト（※普通の人は失敗しません）を、明日こそ成功させるぞー。えいえいおー。