Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「平清盛」第27話。

2012-07-09 00:03:50 | 大河ドラマ「平清盛」


第27話のあらすじは公式サイトのこちらでどうぞ。

信西に冷遇され続けた義朝と、後白河上皇のお気に入りなのに信西の監視が厳しくて権力を思うままにできない
信頼が手を組んで起きたのが平治の乱。上皇と二条帝は幽閉され、信西は義朝に追いつめられて自害してしまいました。
信西の首が都の往来にさらされてるのを見てショックを受けた清盛。彼が次に取った行動とは…?

今週は平氏と源氏のガチンコ対決が見られて楽しかったです。清盛の館を訪ねた藤原維方と経宗が、高い地位にいる
貴族でありながら、清盛と面会するときに上座ではなく下座に座っていたのも、武士の、いや平氏の権勢が貴族を
しのぐものになったことがじわじわ伝わってきてよい場面でした。

そして、平氏と源氏のそれぞれの若者たちの戦いは、埃っぽい画面と見分けのつきにくい鎧兜のせいか
どっちがどっちだかわからなくなる時もありましたが、基本的には

「わーすげーマジでSATUGAIしてるZE!!」

とわくわくしながら見てました。

しかし、息子たちや弟たちが頑張ってるというのに肝心の棟梁どもときたら…なんなんでしょうね、あれ。
屋敷(本陣?)の奥で目をつぶってじーっとしてて。テレパシーで会話でもしてたんですかね?
プロフェッサーXとマグニートーかっつーの。しかも、ドラマのクライマックスでなぜか急にタイマン勝負始めて、
うふふつかまえてごら~ん♪待て~こいつぅあはは…とまではいかないものの謎のチャンバラシーンが続いて
それがやっと清盛の勝利で終わったかと思ったら義朝にとどめは刺さないわ義朝も義朝で清盛の隙を狙って
反撃せずに馬に乗って逃げちゃうわで簡潔に言うと

いちゃついてんじゃねぇよお前ら

と突っ込む気にもなれず脱力しました。うーん、当時の戦の作法でもこれはないんじゃないでしょうか。
2人が戦ってる映像そのものはよくできていて見応えがあるのに、ストーリー的にはちぐはぐで浮きまくっているのが
とても残念でした。その直前の、源平それぞれの一門が川を挟んでにらみ合いしている場面は、思わずテレビの前で
「うぉー!!」と拳を突き上げたくなるくらいかっこよかったのにねぇ。
今年の、というかここ数年のNHKスタッフは戦をなめてますね。
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作を最低5回ずつは見て、人がなぜ戦うのか、戦に勝つということ、負けるということは
どういうことなのかをじっくり考えてほしいです。(全然関係ないけど信西ってゴラムに似てるよね!)

あ、それともあの河原での対決は、実際に行われたのではなくて2人が仮想現実の世界でテレパシー飛ばしあって
戦っていただけとか?それならあの不自然な流れも納得ですわー。義朝が馬に乗って去っていくのを見送った後、
清盛が馬上ではっと目を覚ますわけですね。そして一言。

「いまのは夢か…」

…って、夢オチのほうがまだよかったわーい!(涙)

とはいえ、最後の15分のうふふあははな場面は置いといて、信頼の凋落、周りのことを全然気にしない後白河上皇、
信頼を欺く清盛の策略、武士として戦いの場で輝く若者たち、平氏が源氏に対して見せつけた、圧倒的な兵力の差など、
今週の第27話にはこの時代のこの主人公の大河でないと見られないものがいっぱい詰まっていました。
ほんとに、最後の15分さえああでなければ…。このドラマは肝心の「主人公とライバルの関係」を描くのが一番
下手だからな~。そこだけなぜか現代劇になっちゃってるんだよなぁ。

あ、あと常盤だけは平常運転でKYでした。これから決戦!の義朝に向かって「戦はいやでございます」などと
ヌカさないだけまだマシですが。このKYな性格が牛若にも受け継がれるのかな~。しかし鬼若は何しにきたんだ?

来週は義朝と側近の正清がとうとう退場するらしいです。正清がもう見られないと思うととってもさみしいです。



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