久しぶりにニューヨークチーズケーキを作りました。
数か月前にクオカで買った冷凍のブルーベリーを、いいかげん消費せねばと思ったからです。
レシピは「アトリエ・タタンのチーズケーキ」から。もう何度も何度も作っているレシピです。それなのに、毎回作るたびに出来上がりが微妙に違うのはなぜなんでしょう。まあ、違ってても毎回美味しいので気にしないことにしていますが。
今回はヴィンテージのお皿ではなく、イッタラのショップに行けば買える現役バリバリのお皿にのせました。イッタラの食器、現在放送中のドラマ「あなたのことはそれほど」でも、よく使われています。あのドラマはドロドロというかあからさまにエグくて頭のネジが飛んでる人ばかり出てきますが、その中でも一番メーター振り切っているのが主人公の夫の涼太。彼の作った料理が、アラビアのオシャレな食器に盛り付けられて出てくるたびに、北欧食器マニアとしては複雑な心境になります。うん、演出としては間違ってないんだけどね…それだけにね…。ドラマに出てくる“家庭の食卓”ってどこか嘘くさく見えるものだけど、その嘘くささを有効活用しているところは良いと思います。ええ。
カットしました。断面からブルーベリーがはみ出ています。
こちらのお皿はグスタフスベリのヴィンテージ。なんと、私が最初に買った北欧のヴィンテージ食器です。今から15年以上前の話です。その頃は特に北欧に興味がなくて、まさか後にコレクターになるとは思ってませんでした。そんな私がコレクターになった理由は…また別の機会に。
アトリエ・タタンのレシピ本からは、ニューヨークチーズケーキ以外にも、お店の看板メニューの「タタンのチーズケーキ」やベイクドチーズケーキ、スフレチーズケーキにレアチーズケーキと、いろいろ作ってはリピートしています。うちのオーブンはデロンギ社の単機能オーブンなので、温度や焼成時間などアレンジは必要ですが、ほぼほぼ上手くいってます。
けれど、中には材料の都合(入手しにくい、高価、分量が半端で使いづらい等々)で一度も作ったことがないものもかなりあります。あと、レシピや写真を見ても作りたいという思えないものもあったり。
似たようなことは他の料理本でもあって、森岡梨さんのクッキーの本は、3種類くらいしか作ったことがないし、荻田尚子さんのロールケーキの本も、生地の作り方を参考にするくらいで、ラッピングに至っては写真を見ただけでギブアップしてしまいました。ウー・ウェンさんの小麦粉料理の本も、花巻とゆで餃子以外はほとんど作ったことがない…。
そういう感じで、たくさん本を持っているけど、活用しているのはその中のほんのわずか。作ったことのない、いまだ手つかずのレシピが山のようにあることを、以前はとてもうしろめたく思っていました。自分は、もったいないことをしてるんじゃないかとか。やらなければいけないことを、怠けているんじゃないかとか。たとえ、自分自身は「やりたい」と思ってなくても。
でも、40を数年過ぎて、平均寿命の約半分が経過した最近では、「そこまで気にしなくていいんじゃないか」と気持ちを切り替えられるようになってきました。自信を持って作れるレシピがひとつでもあるなら、オールマイティにあれもこれもこなせなくても、そう卑屈にならなくてもいいんじゃないか、と。ただでさえ、結婚していないこと、妊娠・出産・育児の経験がないこと、仕事が非正規雇用なことで日々周りからダメ出しされているのに。「〇〇しないからダメなのよ」と自分を否定されて、いいことなんてひとつも起きなかったのに。
とはいえ、別に決まったレシピしか作らないわけではなく、自分が「やりたい」と思ったものにはこれからもチャレンジしていきたいと思います。美味しくできるかどうかはさておき。料理だけじゃなくて、本でも映画でも何でも。行ったことがない国でも。自分が「やりたい」と思ったら。
よし、まずはダイエット…だな。うん。
お菓子レシピを調べていて、こちらにお邪魔させて頂きました。
どのお菓子も丁寧な感じがして、とても美味しそうです。食器も素敵です。なにより文章が楽しくて、読んでいて幸せな気分になれました。
今日初めてチーズケーキを焼きました。
上手くはいかなかったのですが、私も写真のように色々つくれるようになりたいな、と思いました。
更新、楽しみにしています。
ありがとうございました。
はじめましてこんばんは。
コメントありがとうございます。
お菓子作りは小学生の頃に始めたので、いろいろ失敗を繰り返してどうにか今のレベルにたどり着けました。
それでも油断するとすぐ失敗します。とほほ。
手作りチーズケーキは市販のものとは違う味わいがありますよね。
お互い頑張りましょう(^_^)/