フルーツでうんちく : 正式名称は「桜桃（おうとう）」。この果物は何？

「健康日本21」なるものがあることをご存知でしょうか。
健康増進法に基づき、厚労省が食物摂取量などの目標値を定めたものであります。
それによりますと、1人1日あたり野菜を350g、果物は200gなのだとか。
それくらい食べると、様々な病気の発症リスクや重症化リスクが下がるのだそうです。
今まであまりフルーツを食してこなかった私、毎日200gの摂取を目指して「フルーツでうんちく」シリーズ、ますます頑張って取り組んでいこうと思います。

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今回ご紹介するのは、「さくらんぼ」（チェリー）であります。

好きな言葉8つの中に含まれるほど、私の大好物であります。

こちらは山形県産のもの。

スーパーで購入する際、商品札には「佐藤錦」と表示されておりました。

パッケージの蓋がスゴイ！

私、さくらんぼと言うと「佐藤錦」しか見たことがないのですが、他には品種はないのでしょうか。

そんな訳で、ちょこっと調べてみました。

１．「さくらんぼ」名前の由来

元々、桜の実を指す「桜ん坊」から来たと言われている。

現在は「さくらんぼ」が一般的。

実は正式名称があり、「桜桃」という。

２．食用のさくらんぼの種類について

・セイヨウミザクラ（西洋実桜）： 甘みが強い。

・スミミザクラ（酸実実桜）： 酸味が強い。

・シナミザクラ ： 中国原産。

現在、お店に並んでいるもののほとんどが、「セイヨウミザクラ」である。

３．さくらんぼの歴史

・さくらんぼは有史以前からヨーロッパ各地で自生しており、紀元前300年前頃には栽培も行われていた。

・日本では平安時代に登場。「シナミザクラ」だと思われる。

・現在のような「さくらんぼ」が日本で栽培されるようになったのは、明治初期。アメリカやフランスの品種が導入された。

４．品種は「佐藤錦」しかないのか。　→　NO.　そんなことありません。

 佐藤錦以外の品種： 紅秀峰、高砂、ナポレオン、北光（水門）、南陽など。他にもいっぱいある。

ちなみに、

・ナポレオン ： ヨーロッパでは古くから栽培されていた品種で、明治時代初期にアメリカから日本に導入された。 

・佐藤錦 ： 親は「ナポレオン」×「黄玉」で、山形県の佐藤栄助氏によって育成され、1928年（昭和3年）に命名された。 

・北光（水門）： 明治時代に北海道小樽市で発見された品種。品種名は「北光（ほっこう）」だが、「水門（すいもん）」の名前で流通していることが多い。 

・紅秀峰 ： 「佐藤錦」と「天香錦」を交配した品種で、1991年（平成3年）に品種登録された。 酸味が少なく糖度が高いため、食味に優れたさくらんぼとしてシェアを伸ばしている。 

５．北海道では栽培されていないのか。　→　栽培されています。

・北海道では開拓使により明治6年（1873年）に札幌官園に植えられたのが栽培の始まり。

・栽培が盛んになるのは、昭和50年代以降。

・北海道の生産量は国内全体の10％以下。（山形県の生産量は70％以上）

・道内の主産地は仁木町や余市町。

・収穫最盛期は7月。

・栽培品種は、「北光（水門）」が主流であったが、現在は「佐藤錦」や「南陽」、「紅秀峰」に更新されつつある。

６．北海道で栽培されたさくらんぼはどこで手に入るのか。

・さくらんぼ狩りが最も手軽。

・ネット通販

※店舗購入できないか、今後調べていきたいと思います。

ぜひ、道産のさくらんぼをいただいてみたいですね。

市販で出回るのか、7月になったら各所にてチェックしていこうと思います。

それにしても、さくらんぼの品種ってたくさんあるのですね。

びっくりしました。

＜参考資料＞

・『北海道産食材ハンドブック』札幌商工会議所

さくらんぼ　桜桃　サクランボ

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