それから、
・白血病について
その治療について
・今後行う検査(骨髄検査=腸骨に針を刺して、骨髄液を抜く)
についての説明を受けました。
先生のお話は、とてもわかりやすく、丁寧です。
白血病にも色々タイプがあるのね。
それによって、治療法や予後が変わるらしい。
骨髄検査というものをやらないと、確定診断できないのね。
(血液の中で白血病細胞が増殖しているものだと思っていました。)
そして遺伝子や染色体の異常も、予後に影響する因子があるのでそれも調べるらしい。
ここで長年の勘違いが発覚。
私、“骨髄液”と“髄液”を混同していました。お恥ずかしい限りです。
骨髄液も脊柱の間から針を刺して取るものだと思っていたのですが、
腸骨という、骨盤の骨に針を刺して採取するんだそうです。
白血病は、タイプにもよるけれど、ここ30年で最も治療成績が上がった病気といってもよく、
いわゆる“不治の病”ではなくなってきているということも聞き、少し安心しました。
「ここまでで質問やご意見はありますか?」
話が一区切りつくたびに、先生はそうおっしゃってくださいましたが、
質問…て、初めて聞く話ばかりで。
ただ先生の言葉を受け止めて、頭に留めておくのが精一杯で。
そして何より病気の知識がなく、質問なんて出てきやしない。
「…大丈夫です。たぶん。」
と答えると、
「お母さん、随分と(話を聞く)テンポがいいですけど…。」
と、先生にまた心配されてしまいました。
多分、無知だから、怖さも何もなかったんだと思う。
これからどんな辛いことになるのか、どんな危険が伴うのか、
知識がないだけに、想像ができないから。
私がもし医者や看護師だったら、きっとものすごく辛かったかもしれない。
でも辛い現実をつきつけられたからといって、取り乱すわけにいかない。
ICが始まる前から、
つくしがどんな病気だろうと、かかってしまったのだから、あとは最善を尽くすように努力する。
…と自分に言い聞かせていました。
そして、先生の話を聞いて、希望がもてました。
“治る可能性が十分にある。”
これだけで、私の心は少し軽くなったのです。