東近江市の3月定例会の代表質問が3月10日行われ、小椋正清市長は答弁で、「東近江大凧保存会」の「百畳敷大凧」の製作・飛揚を支援する意向を示した。百畳敷大凧の飛揚は、2015年5月の落下事故の発生以来、途切れている。
↑ 百畳敷大凧の飛揚(2012年5月)
小椋市長が東近江市民クラブの大橋保治市議からの質問に答えた。この中で「昭和100年を機に「百畳敷大凧」を飛揚させたいという意向を(東近江大凧保存会から)伺っている。伝統文化の継承という観点から積極的に支援したい」と述べた。
これは、国の選択無形民俗文化財である東近江大凧の保存・継承を目的に支援するものであって、保存会と東近江市による実行委員会で大凧まつりを開催するものではない。
注: 江戸時代から続く伝統行事の「東近江の「100畳敷き大凧」は 滋賀県東近江市の「東近江大凧(おおだこ)まつり」で平成27年(2015年)、「100畳敷きの大凧」(重さ約700kg)が落下し、男性一人が死亡した事故が発生した。 落下事故を巡っては、死亡した男性の遺族と東近江市で和解が2018年3月に成立し、実行委員会の東近江市職員と保存会会員が2019年4月に不起訴となっている。
この事故以来10年、「百畳敷きの大凧」の制作及び飛揚は自粛され、この間ずっと「20畳」のミニサイズの大凧を製作・飛揚してきた。今回の自粛解禁により10年ぶりに「100畳敷の大凧」が復活で大凧技術の伝承再開の意味でも意義がある。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>