”スローライフ滋賀” 

初代南極観測隊が描いたロマンあふれる絵本 東近江の博物館「西堀栄三郎記念探検の殿堂」で原画展

 東近江市横溝町の博物館「西堀栄三郎記念探検の殿堂」で、第1次南極地域観測隊越冬隊長を務めた西堀栄三郎(1903〜1989年)の生誕120周年を記念して、複数の著作で極地探検を描いてきた絵本作家、関屋敏隆さんの原画展が開かれている。第1次観測隊を題材にした未発表の絵本の原画も並ぶ。6月18日まで。

↑写真:中日新聞より

 未発表の絵本のタイトルは「さむがりのねこのタケシ南極へいく」。
第1次観測隊に同行した雄の三毛猫「タケシ」の視点から、西堀をはじめとした隊員、ソリを引くタロやジロなどの犬、隊が冬を越えて帰るまでの出来事を取り上げている。南極滞在中に小屋が燃えて観測機器を喪失した際、西堀が観測器具を手作りし、隊員に与えたエピソードなども触れている。

 西堀栄三郎は京都市生まれだが、両親の実家が現在の東近江市にあり、探検の殿堂では西堀の功績を幅広く紹介している。

 未発表の絵本は、関屋さんが西堀の生誕120周年を記念して描き、施設が事実確認を担当した。公開されるのは今回が初めてで、全ページの見開きと表紙の原画を見られる。
 会場ではこのほか、日本人で初めて南極に上陸した探検家の白瀬矗(のぶ)を題材にした絵本「やまとゆきはら 白瀬南極探検隊」、日本人で初めて南極点に到達した第9次観測隊の村山雅美隊長らの「南極点 夢に挑みつづけた男 村山雅美」、日本人で初めて北極点に到達した日本大北極点遠征隊の「北極点 かけろ!クマ 犬ぞりアタック隊」の原画や絵本も展示している。

 学芸員の小林亜美さんは「未発表作品では、波瀾万丈(はらんばんじょう)な初代観測隊の物語を楽しめる。それぞれの作品を通して、極地観測に貢献した人物たちが影響を与え合っていたことも分かる」と話している。

東近江市立博物館・科学館西堀榮三郎記念探検の殿堂
東近江市横溝町419

<中日新聞より>
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「滋賀TODAY」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事