国の文化審議会は11月20日、長浜市木之本町木之本の「旧木之本宿本陣(竹内家住宅)主屋」や「山路酒造主屋」、東近江市建部下野町の「弘誓寺(ぐぜいじ)本堂など」計8件を登録有形文化財(建造物)にするよう文部科学相に答申した。県内の登録数は459件となる。
↑東近江市の「弘誓寺(ぐぜいじ)」本堂 ↑本堂内部(写真:滋賀報知新聞より)
■旧木之本宿本陣(竹内家住宅)主屋(滋賀県長浜市)
延享元(1744年)建設/平成30年改修
北国街道に面する大型町家。つし二階建て切妻造り桟瓦葺き。建ちが低く古式で、平面や小屋組に当初の形式を残す。18世紀前半に遡る木之本宿本陣遺構。
■山路酒造主屋(滋賀県長浜市)
昭和3年(1928年)建設
北国街道に長大な間口を構えて酒造業を営む。2階建て入母屋造り桟瓦葺きに座敷棟が道から控えて接続する。木之本宿を代表する大規模町家。
■弘誓寺(ぐぜいじ)(滋賀県東近江市)
本堂: 寛政2年(1790年)建設
庫裏: 文化2年(1805年)建設
玄関: 江戸後期建設
中門: 江戸後期建設
鐘楼堂: 江戸中期建設
表門: 享保6年(1721年)建設
いわゆる7弘誓寺の1つで、井伊家の寄進による江戸後期の伽藍整備の遺構がよく残る。
本堂は桁行七間梁間七間入母屋造り本瓦葺きで、内陣を中心に前方を外陣、左右を脇陣とする浄土宗寺院本堂の特徴を示す。
本堂西の庫裏は、妻飾(つまかざり)を二重虹梁大瓶束(たいへいづか)笈形(おいがた)付きとし脇に海老(えび)虹梁を架け華美に飾る。
庫裡・本堂間中央に位置する玄関は式台を備え、前方の中門とともに伽藍枢要の景観を形成する。
高い石積み基壇(きだん)の上に建つ鐘楼堂、急勾配で建ちの高い屋根をもつ四脚門形式の表門とともに保存を図る。
延享元(1744年)建設/平成30年改修
北国街道に面する大型町家。つし二階建て切妻造り桟瓦葺き。建ちが低く古式で、平面や小屋組に当初の形式を残す。18世紀前半に遡る木之本宿本陣遺構。
■山路酒造主屋(滋賀県長浜市)
昭和3年(1928年)建設
北国街道に長大な間口を構えて酒造業を営む。2階建て入母屋造り桟瓦葺きに座敷棟が道から控えて接続する。木之本宿を代表する大規模町家。
■弘誓寺(ぐぜいじ)(滋賀県東近江市)
本堂: 寛政2年(1790年)建設
庫裏: 文化2年(1805年)建設
玄関: 江戸後期建設
中門: 江戸後期建設
鐘楼堂: 江戸中期建設
表門: 享保6年(1721年)建設
いわゆる7弘誓寺の1つで、井伊家の寄進による江戸後期の伽藍整備の遺構がよく残る。
本堂は桁行七間梁間七間入母屋造り本瓦葺きで、内陣を中心に前方を外陣、左右を脇陣とする浄土宗寺院本堂の特徴を示す。
本堂西の庫裏は、妻飾(つまかざり)を二重虹梁大瓶束(たいへいづか)笈形(おいがた)付きとし脇に海老(えび)虹梁を架け華美に飾る。
庫裡・本堂間中央に位置する玄関は式台を備え、前方の中門とともに伽藍枢要の景観を形成する。
高い石積み基壇(きだん)の上に建つ鐘楼堂、急勾配で建ちの高い屋根をもつ四脚門形式の表門とともに保存を図る。