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【国際線フライトと海外の旅の物語】 (第49回) 「BOAC」と「British Caledonian航空」

  現在は英国の航空会社と言えば一般的に「英国航空」(British Airways)とヴァージン航空(Virgin Airways)だろうと思う。
しかし、1970年代までは「英国海外航空」(BOAC)と「英国カレドニアン航空」(British Caledonian航空=BRの体制だった。
 極大雑把に言えばBOACは英国と主要国間の国際便を運航する英国第1の国営航空会社。
British Caledonianは国内便や短距離便、旧英国植民地国等へ運航する英国第2の航空会社と言って良いだろう。
 現に、1977年〜79年に私がアフリカのザンビアにいた頃は、ロンドンへの便はBritish Caledonianが飛んで来ていた。
 今ではBA(英国航空)と呼ぶが昔はイギリスの航空会社と言えばBOACと呼んでいたのである。

 航空機の機材がプロペラ機からジェット機に代わり、大型化と大幅な航続距離の獲得を得て、海外渡航は船から飛行機に変わった。それに伴い海外旅行も容易に実現することになる。商業化も進み国営から民営航空会社化、合併も進んだ。
 この頃のアメリカの航空会社の代名詞はパンナム(Pan American)航空で、地球1周の航路を持ち一世を風靡していた。こんなパンナムも今はなく、ユナイテッド、アメリカン、デルタ航空などに変わっている。。。

■BOAC
英国海外航空(えいこくかいがいこうくう、英語: British Overseas Airways Corporation 略称:BOAC)は、1939年から1974年までイギリスに存在した国営航空会社で、英国欧州航空と合併して現在のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)となった。
 
■British Caledonian航空
設立
1970年に、イギリスの中規模の航空会社で国内線や近距離国際線などを運航していたブリティッシュ・ユナイテッド航空と、同じく中規模の航空会社で、国際線チャーターなどを運航していたカレドニアン航空が合併して設立された。ロンドンのガトウィック空港とプレストウィック空港を拠点としていた。
拡張
BAC 1-11で国内線やヨーロッパ域内路線を中心に運航していたが、1970年代から1980年代にかけてボーイング707を導入し世界中に路線を増やし、東京やロサンゼルス、リオデジャネイロやリスボンなどにボーイング747やマクドネル・ダグラス DC-10などのワイドボディ機も就航させ、イギリス第2の航空会社の地位を確保した。
吸収合併
1988年4月に最大のライバルであったブリティッシュ・エアウェイズに吸収合併された。その後同社の名前と垂直尾翼のマークは、ブリティッシュ・エアウェイズのチャーター便を運航する子会社の「カレドニアン航空」としてしばらくの間存在した。
2レターコードのBRは、現在は台湾のエバー航空(1989年設立)が使用している。
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