私はこれまで多くの国に渡航しているが隣国の中国は疎遠で只の1回しか行ったことが無い。
それは1996年、「上海」に職場の連中と3-4日の観光息抜き旅行であった。
大丈夫かなと思ったがその時のフライトは大阪からで、確か「中国東方航空」だったと思う。数時間のフライトもあってか初めての中国の航空会社のフライトだったのに全く記憶がない。
上海での記憶は人の多さと食べ物の豊富さしか残っていない。
当時の上海は新上海の「浦東地区」が開発・発展の最中だったが、その時は浦東の開発地区には行っていない。
その時は仕事で上海関連のプロジェクトの付き合い人脈の紹介もあり、現地で交流会が催されたが食事での強い中国酒(紹興酒など)には参った。次から次へおカンペイで飲み干して行く直ぐ回って来て大変だったのを覚えている。
この旅の一番の思い出は上海から列車で行った「蘇州」である。蘇州と言えば李香蘭の「蘇州夜曲」くらいしか知らなかったが、訪れた「蘇州古典園林の庭園」は今でも鮮明に覚えている。
今や中国は大国となり、近代的建物、車や物で溢れる都市化された中国には興味はない。古風ゆかしい悠久の中国に憧れを持っているがそんな中国はまだあるのかさっぱり分からない。地方には残っているはずだ。それにしてもあの多くの人口、人の多さには驚いた。
その後、北京、万里の長城や大連辺りの観光に出かけようと思ったこともあったが強い動機が不思議と生まれなかった。未だに中国はその時の上海以外行ったことがない。共産党独裁でありながら資本主義経済の中国は分からない。私にとって不思議な国である。