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奈良白鳳時代の「小八木廃寺」(東近江市小八木町)

↑小八木廃寺の説明プレート(春日神社境内)

 3月15日(日)、春日神社を訪問時、ここが、古代寺である「小八木廃寺」があったことを知った。
旧湖東町小八木は、6世紀後半、渡来人「依智泰氏」の技術と宇曽川水系を背景に開発され、前方後円墳(小八木東古墳群)も築造している。
 古代愛知郡小八木郷では、拠点7世紀後半(奈良時代)、「小八木廃寺」を建立し、「妙園寺廃寺」を含め渡来系寺院を建立され、春日神社(重要文化財)本殿が今を伝える。但し、古代寺「小八木廃寺」の痕跡を今そのまま見つけることができない

春日神社(小八木廃寺跡)

【 概要 】 「春日神社」は当地が興福寺の荘園だった事から古代の寺院である「小八木廃寺跡」地に守護神として創建された神社である。
室町時代に造営された本殿は国指定重要文化財、室町時代に造営された神門(神社山門)は滋賀県指定文化財、南北朝時代に建立された宝篋印塔は東近江市指定文化財にそれぞれ指定されている。

【 場所 】 滋賀県東近江市763(春日神社内)(旧愛知郡湖東町)
【 構造 】 切妻、檜皮葺、一間一戸、四脚門

【 備 考 】 「小八木廃寺」は白鳳時代(645~710年)の古代寺院の跡地で、周辺には「堂尻」や「大乗門」、「徹法門」、「坊主門」などの地名が残り、当時は大寺院だった事が窺える。
堂宇の屋根は「布目瓦」が発見されている事から当時の最新の建築技術である瓦葺きを採用されていた事が判り、特に口から舌を出した鬼板瓦(高30.5cm、幅23.2cm、厚5.7cm)は独特なものとされる。
春日神社の境内も小八木廃寺の範囲に含まれ、礎石と思われる遺物も残されている。

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