大津市の秋の伝統行事「大津祭」で、3年ぶりに曳山の巡行が行われるのを前に、9月16日、曳山が進む順番を決める「くじ取り式」が地元の神社で行われた。
↑写真:NHK大津より
大津祭
大津祭は、「天孫神社」の祭礼。江戸時代初め、鍛冶屋町の塩売治兵衛が狸の面をかぶって踊ったのが始まりとされる。
↑写真:大津祭HPより
琵琶湖の西南に位置する大津市で、湖国3大祭(長浜曳山祭、大津曳山祭、日吉山王祭)のひとつ、国指定重要無形民俗文化財の『大津祭』が行われる。
京都祇園祭の風情を色濃く継承した祭礼。現在13基ある曳山はいずれも江戸時代に制作されたもので、各曳山にはからくり人形が乗っているのが特徴。祭礼1週間前に組み立て、本祭の翌日に解体されてしまう。
「大津祭」は新型コロナの影響で中止されてきた、からくり人形をのせた曳山が大津市内を巡る「巡行」がことしは3年ぶりに行われることになり、16日朝、くじを引いて巡行の順番を決める「くじ取り式」が行われた。
神社には、曳山を出す地区の責任者がかみしも姿で集まり、もっとも歴史が古く先頭と定められている「鍛冶屋町」を除いて、1人ずつ、神前にある「くじ」を引いていった。
そして、一斉にくじを開き、白玉町の曳山「西宮蛭子山」が一番くじを引き当てた。
一番くじを引いた森本康彦さんは「一番くじを引くことをできてうれしい。3年ぶりの巡行となるので丁寧な準備を行いたい」と話していた。
「大津祭」は、10月8日(土)に「宵宮」、9日(日)に「本祭」が行われる。
大津祭のサイト
http://www.otsu-matsuri.jp/festival/
天孫神社のサイト
http://www.tensonjinja.jp/
<NHK大津より>