”スローライフ滋賀” 

変形G5RV形アンテナの四半期使用の現状評価

 今年(2024年)の2月から「G5RV型」(変形G5RV)アンテナを使ってきた。

G5RVアンテナはイギリスのハム「G5RV」が考案した水平ワイヤー式で、ダイポールアンテナと形が似ている。只、給電フィダー線に450Ωの梯子型フィダー線を使うアンテナである。

 正規なG5RVアンテナはダイポールと同様に水平部が15mx2(水平部30m)の銅線で中央部から垂直に10mの500オームの梯子フィダーを垂らし、フィダー線の端から50オームの同軸ケーブルを接続してTX/RXに引き込む極めてシンプルな構成である。

 G5RVは30m長のワイヤーアンテナで、一応、「3,5Mhz〜28Mhz(WARCバンドも含む)」まで電波を乗せられ、現実的には50Mhzも可能である。極めてワイドレンジなオールラウンダーアンテナと言える。

 今回当局が設置した「変形G5RV」は、10m高の水平部のワイヤー部分は若干の逆V型で、本来、垂直に下ろす10mの450オームの梯子フィーダーは高さが少し足りないので斜め下の降ろしている。

 只、ワイドレンジなので生のアンテナの同調を取ることは極めて難しい。どこかのバンドにチューニングさせると別なバンドはチューニングが外れると言った面倒な状態に陥る。従って使用者が望むバンドを中心にチューニングし、その他のバンドはそこそこのSWR値で妥協することが肝要である。

 そこで各バンドに同調させるために「手動式の外部アンテナ―チューナー(アンテナカップラー)」が必須である。トランシーバー内蔵のアンテナチューナーだけで同調させることは事実上難しい。当方も良好に同調させるため「外部アンテナ―チューナー」を新たに購入した。バンドを変わる都度、手動でアンテナの同調を取るのは面倒だが確実に同調が取れ、生のSWR値は3以下がSWRが1.0〜1.2位まで下がる。私は各バンドのチューナー同調点ダイヤル早見表つくり素早く同調するのに供している。

 G5RV自体のアンテナの同調調整は複雑で、当局は試用期間としてそこそこの生アンテナ同調状態をアンテナチューナーでカバーしていると言って良い。これが正しい使い方どうか自信はないが現実はオールバンドで運用できている。アンテナ自身にはコイル等は全く使用していないので高出力にも問題はない。

 唯一の欠点は10mの450オーム格子型フィーダー線を使っているので雨などの時はインピーダンスが変化するのかバンドによっては同調点が変わり、アンテナチューナーのチューニングダイヤルも少し変える必要がある。

500オームのフィーダー線は日本製はなく、海外製を調達することになる。インターネット通販で海外から輸入することができる。今回、手間を省くため少し高めだったが当局はMFJのG5RVアンテナを購入した。

また、高出力局は高電力用のアンテナチューナーが必要であるが日本メーカ製は高出力用がないのでその場合は海外製品の調達となる。

【評価】

 今回G5RVを導入したのは「5BDXCC」を達成するため、「3.5Mhz」の運用とWARC3バンドフル運用が目的であった。

八木アンテナなどのビームアンテナと比べるべくもないがフィーリング的にも以前より飛ぶようになった。またWARC3バンド(10M、18M、24Mhz)も出られるようになり、正にこの「G5RV」1本で、3.5MHz〜50MHzまでオールバンドの運用を可能にしている。これまで数年以上垂直アンテナを使用してきたがそれと比べて受信感度は3dBは良くなっている。それに伴い送信も改善できている。

 さすが160m(1,8Mhz)は国内とお遊び程度には使えるがDX用としては実用的には無理である。このG5RVで3.5Mhzの成果が出ない時はフルサイズの3.5Mhzダイポールに変更を模索する。

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